2016 Fiscal Year Research-status Report
二次性原発性メラノーマのダーモスコピー所見と遺伝子解析
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16K10144
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
外川 八英 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教 (90361427)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ダーモスコピー / メラノーマ / 遺伝子解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
まず、BRAF阻害剤の対象となる切除不能のメラノーマ患者の抗がん剤投与前1か月以内に、全身皮膚を診察し、すべてのメラノサイト病変が疑われる病変に対し、臨床写真の撮影および高解像度のデジタルダーモスコピーの撮影を行い、早期のメラノーマの新生を疑う病変がないかスクリーニングすることが研究の手始めとなるが、初年度はその対象となる患者はいなかった。それと並行して、メラノーマが二次的に発がんする場合には、色素性病変からの発がんの他に、前駆病変がない部位からの二次的な発がんも予想されるため、従来のメラノーマとは異なる、早期のメラノーマの新生を疑う病変がないかスクリーニングする方法につき模索していくことにした。 メラノーマ患者における無色素性病変や結節性病変における血管所見について、2011年から2016年までの104例の当科を受診し、病理診断にて確定診断に至ったメラノーマ患者のうち、血管所見を認めた25例につきその所見の解析を行ない、2017年3月の米国皮膚科学会にて報告した。またそれに関連し、ダーモスコピーによる病変の血管所見につきレビュー論文を投稿した(Y togawa. Review of vasculature visualized on dermoscopy. Journal of Dermatology 2016, doi: 10.1111/1346-8138.13686 in press)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
メラノーマにおけるBRAF変異陽性、かつ投与可能な患者数は予想より非常に少ないため。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究に対し院内の倫理委員会の承認を得て、対象患者が受診した場合に色素斑のダーモスコピーによるスクリーニングをすすめていきたい。
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Causes of Carryover |
当初見込んでいた旅費(直接経費)が直前に変更となり、端数なく消費できなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
生じた次年度使用額は16,100円の割合少額であるため、研究に使用する消耗品の購入に充てたい。
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