2016 Fiscal Year Research-status Report
乾癬モデルマウスを用いた乾癬性関節炎の発症機序の解明
Project/Area Number |
16K10162
|
Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
中島 英貴 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 講師 (70314995)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 喜美子 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 准教授 (20403892)
佐野 栄紀 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 教授 (80273621)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | DNFB / 乾癬性関節炎 / 付着部炎 |
Outline of Annual Research Achievements |
関節リウマチモデルとして、B6 マウスにchicken コラーゲンと完全フロイントアジュバントを投与し関節腫脹が出現するかどうかを観察したが、関節腫脹は認められなかった。コラーゲン誘発性関節炎モデルは、やはりHLA Class II 拘束性であり、DBA/1 マウス以外には発症しにくいことが明らかになった。 また、乾癬性関節炎モデルとして、乾癬モデルマウスのStat3C 遺伝子導入マウスの足趾にフォルボールエステルを塗布して関節腫脹の出現を観察したが、1ヶ月目までは関節腫脹がみられるものの、2ヶ月目には腫脹が消失することから一過性の関節炎であることが判明した。そのために感作物質をジニトロフルオロベンゼン (DNFB) に変更したところ、持続的な関節腫脹が生じ、組織学的にもフォルボールエステルよりも著明な付着部炎を認めた。現在は、DNFB 塗布後の足趾腫脹の厚さを系時的に観察し、mRNA を採取している。 今後は、各種サイトカインの遺伝子発現を調べて、足趾腫脹部位の免疫染色を行いリンパ球のphenotype を同定する。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
関節リウマチモデルとしてコラーゲン誘発関節炎モデルを用いたが、関節炎は生じなかったため、今後はプリスタンを腹腔内に投与して関節炎を発症させるモデルを使用する方法を行ってみる。 乾癬性関節炎モデルとしては、DNFB を用いた接触皮膚炎モデルが有用であることが判明した。
|
Strategy for Future Research Activity |
関節リウマチモデルとしてプリスタン誘発関節炎が有用であるかを確認する。乾癬性関節炎モデルとしては、DNFB を用いた接触皮膚炎モデルが有用であることが明らかになったので、遺伝子発現やリンパ球のプロファイルを今後検索していく。
|
Causes of Carryover |
物品費の支出が当初よりも低くなったのは、当初予定していた関節リウマチモデルが有用ではなく、実験が進行しなかったためである。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
翌年度分と合わせて関節リウマチモデルの確立と乾癬性関節炎モデルの病変部における遺伝子発現の解析に使用する。
|
Research Products
(3 results)
-
[Journal Article] High load of Merkel cell polyomavirus DNA detected in the normal skin of Japanese patients with Merkel cell carcinoma2016
Author(s)
Hashida Y, Nakajima K, Nakajima H, Shiga T, Tanaka M, Murakami M, Matsuzaki S, Naganuma S, Kuroda N, Seki Y, Katano H, Sano S, Daibata M.
-
Journal Title
J Clin Virol
Volume: 82
Pages: 101-107
DOI
Peer Reviewed / Open Access
-
-