2018 Fiscal Year Annual Research Report
Biomarker research for depression stratified with HPA axis activity
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16K10184
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
中川 伸 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60360905)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山形 弘隆 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (10549934)
古賀 農人 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 精神科学, 助教 (70744936) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | うつ病 / 気分障害 / 双極性障害 / バイオマーカー / コルチゾール / 血液 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はうつ状態のうつ病・双極性障害の患者ならびに健常者に視床下部ー下垂体―副腎(HPA)系の活動性を鋭敏に測定しうるデキサメタゾン(DEX)・CRH負荷試験(採血前日の23時にDEX 1.5mgを経口投与し、翌日14時半に静脈内カニュレーションを留置、CRHを15時に静脈内投与する。採血はCRH投与直前と16時に行う)を行い、その結果から患者群を非抑制型(HPA系過活動型:血漿コルチゾールをRIA法にて測定し、5μg/dl以上を示す)、抑制型(健常型)に層別化し、うつ状態における疾患バイオマーカーを血液や髄液から探索することを第一の目的とした。バイオマーカーの探索としては、メタボロームやグライコームによる網羅的解析も可能であれば行うこととした。研究代表者は平成29年10月1日より山口大学大学院医学系研究科高次脳機能病態学講座に異動となったため研究分担者を山形弘隆に変更し、新規にIRB申請を行い、研究体制を整えた。最終年度は現在までに得られた10名の患者の血液より、トランスクリプトーム・グライコーム解析を探索的に進めている段階にある。従来知られているうつ病モデルマウスとは異なる情動刺激によるうつ病モデルマウスを試み、強制水泳、ショ糖嗜好試験などによるうつ病様状態になることは確認し、バイオマーカーを探索中である。バイオマーカーが確立することにより、うつ病治療に新たな指針が加わることが大きく期待される。
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