2018 Fiscal Year Annual Research Report
Search for schizophrenia risk gene based on whole-exome sequencing of parent-affected offspring trios, and gene expression analysis of postmortem brains
Project/Area Number |
16K10185
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
渡部 雄一郎 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (90401744)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 統合失調症 |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】統合失調症発端者・両親トリオのエクソーム解析に基づいてリスク遺伝子を確定し、死後脳研究によりリスク遺伝子の脳内発現異常を明らかにすることが本研究の目的である。 【方法】本研究は、新潟大学および共同研究機関の遺伝子倫理審査委員会で承認されている。対象者(必要に応じて代諾者)からは書面にて研究参加の同意を得た。トリオサンプルの収集を進め計131家系とした。前年度までに15家系、今年度は9家系、計24家系についてエクソーム・シーケンスを外部委託により実施した。はじめにエクソーム解析した2家系のデータにより候補リスク遺伝子としてFBXO18遺伝子を選択した。統合失調症患者96人を対象として、そのコード領域をシーケンスし、稀な非同義変異を検索した。統合失調症患者1,376人と対照者1,496人を対象として、FBXO18遺伝子の稀な非同義変異と統合失調症との関連解析を行った。なお、シーケンスデータを自施設で解析できるシステムを構築し、de novo変異の同定を試みている。 【結果】2家系のエクソーム解析では、両家系に共通する候補リスク変異としてFBXO18遺伝子の稀なフレームシフト変異(L116fsX)を同定した。FBXO18遺伝子のシーケンスにより、3個の稀な非同義変異(V15L、L116fsX、V1006I)を検出した。しかし関連解析では、これらの変異と統合失調症との有意な関連は認められなかった。 【結論】FBXO18遺伝子の稀な変異が統合失調症の病因に関与することを示す根拠は得られなかった。今後もトリオサンプルのエクソーム解析をさらに進め、de novo変異に着目したリスク遺伝子の同定を目指す。
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