2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of functional molecule-targeted diagnostic and therapeutic agents for attention deficit hyperactivity disorder
Project/Area Number |
16K10195
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
毛利 彰宏 藤田医科大学, 保健学研究科, 准教授 (20597851)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鍋島 俊隆 藤田医科大学, 保健学研究科, 客員教授 (70076751)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | Hispidulin / ADHD / NR1 / ドパミン / 前頭皮質 |
Outline of Annual Research Achievements |
ADHDモデル動物を用いた機能分子を標的とした新規治療薬の開発を行った。国立台湾大学との共同研究より、イボタクサギ Clerodendrum inerme (L.) Gaertn.の有効成分の一つであるHispidulinがフェンサイクリジン連続投与により誘発されるADHD様の行動障害に有効かどうか検討を行った。Hispidulinはフェンサイクリジン連続投与により認められる社会性行動の低下を改善した。フェンサイクリジン連続投与マウスの前頭皮質に認められるNMDA受容体NR1サブユニットのリン酸化の低下に対して、Hispidulinは改善作用を示した。また、Hispidulinはフェンサイクリジン連続投与マウスの前頭皮質のドパミン量を有意に増加させ、Hispidulinによるフェンサイクリジン連続投与マウスの社会性行動の低下・NR1サブユニットのリン酸化の低下に対する改善効果はドパミンD1受容体拮抗薬の併用投与により拮抗された。これら結果より、Hispidulinは前頭皮質におけるドパミン細胞外遊離量を増加させることにより、ドパミンD1受容体を介して、NR1リン酸化率の低下を改善させることでフェンサイクリジン連続投与マウスに認められるADHD様の行動障害に対する緩解作用を示すことが示唆された。すなわち、機能分子(NR1サブユニットのリン酸化)を標的としたADHD新規治療薬としてHispidulinを開発することができた。
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Research Products
(14 results)