2018 Fiscal Year Annual Research Report
Evaluation of the pathogenesis of hypersomnolence and psychosis disorders caused by auto-antibodies
Project/Area Number |
16K10203
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
神林 崇 秋田大学, 医学系研究科, 准教授 (50323150)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | orexin / narcolepsy / NMDA encephalitis / AQP4 antibody |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)傍正中視床下部の病変により2次性にオレキシン神経が障害された過眠症が多く報告されており、2004年にMSのサブタイプであるNMOに特異的に検出される自己抗体が発見され、その標的抗原は脳内の水分子チャネルであるAQP4であることが見出された。AQP4抗体が陰性でもMOG抗体陽性のNMO spectrum disorder症例など報告されており、亜型が存在する。AQP4抗体の陽性例、陰性例、および抗MOG抗体陽性例のオレキシン値についても検討した。NMO35症例のうちで、AQP4抗体陽性例は26例、AQP4抗体陰性例は9例、男性3例のみMOG抗体陽性であった。オレキシン値はMOG陽性例では比較的に高値であった。両抗体とも陰性例では、ステロイドパルスやγグロブリン療法後のオレキシン値の改善が乏しかった。(2)抗NMDA受容体抗体に関しては、髄液だけの症例に限定して検討を行った。金沢医大での測定例も対象に加えて、精神科由来の髄液169例で14例が陽性であった。その他に22例の睡眠障害の測定で、6例の陽性例を見いだした。14例のうちの7例は脳炎に至った症例であり、当初は緊張病と診断されていた。もう7例は神経症状の無い精神症状のみの症例であり、精神科の診断としては、緊張病3例、短期精神障害2例、統合失調症2例であった。睡眠障害の6例の陽性例の内、5例がナルコレプシーで、1例が反復性過眠症であった。ナルコレプシーの1症例は、NMDAR脳炎に罹患後に遷延する眠気に関しての検索であったが、ナルコレプシー・タイプ2の診断であり、脳炎に罹患前の高校生の頃より症状は存在したと考えられた。脳炎症状の無い精神症状のみの症例をSZ圏の入院患者の全体も含めて、詳細に検討したところ、約1000例のうちで、80例がNMDA受容体抗体の存在が疑われて検査をされ(8%)、5例が陽性であった(0.5%)。
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Research Products
(14 results)
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[Journal Article] Cerebrospinal fluid orexin-A levels in systemic lupus erythematosus patients presenting with excessive daytime sleepiness.2018
Author(s)
Suzuki K, Miyamoto M, Miyamoto T, Matsubara T, Inoue Y, Iijima M, Mizuno S, Horie J, Hirata K, Shimizu T, Kanbayashi T.
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Journal Title
Lupus.
Volume: 11
Pages: 1847-1853
DOI
Peer Reviewed
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