2016 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K10217
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
鬼塚 俊明 九州大学, 医学研究院, 准教授 (00398059)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 脳磁図 / 統合失調症 / 双極性障害 / うつ病 / 神経振動 |
Outline of Annual Research Achievements |
全頭型脳磁計を用いて統合失調症32名、双極性障害22名、うつ病16名、健常者38名のauditory steady-state response (ASSR)を記録し、解析を行っている。 刺激は1ミリ秒のクリック音からなり、両側にそれぞれ20、30、40、80Hzの周波数で連続するクリック音として提示した。それぞれの連続クリックの持続は500ミリ秒で、クリックの音圧レベルは80dBとした。連続するクリック音の間隔は500ミリ秒とした。MEGデータは全頭型306チャネル脳磁計(Vectorview; ELEKTA Neuromag, Helsinki, Finland)を用いて取得した。データの解析は、最も強い反応を示す平面型グラディオメーターのうちの22チャネルを選び行った。 ASSRのピーク値、位相同期性としては、両側半球性に、健常者=うつ病>双極性障害=統合失調症という傾向が得られた。クリック音刺激中の位相同期性は現在解析中である。更に、MNE解析、各自の頭部MRI画像を用いたソースベースでの解析を行う予定としている。 なお、MNDA受容体機能と関連していると言われている聴覚ミスマッチ陰性電位の磁場成分であるMMNmも調べて論文として報告した(Hirakawa et. Al., J Affect Disord, 215: 225-229, 2017)。この論文では、うつ病患者は右半球のMMNm磁場強度が有意に減弱していたという結果であった。また、追加研究として、視覚的に提示された自己の名前に対する誘導神経振動の予備的研究も行った。 このように様々な精神疾患に対して、多角的に精神疾患の興奮性・抑制性神経機能を調べていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
統合失調症、双極性障害、うつ病、健常者のリクルートは現在も進行中であり、計画は順調である。更に、我々の研究室では、前述のMMNmや他の課題を用いた誘導神経振動の研究も行っている。このためおおむねに進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
統合失調症、双極性障害、うつ病、健常者のリクルートを継続する。更に、他の課題(具体的には自己の名前に対する反応)を用いた誘導神経振動の研究も行う予定である。このような多角的アプローチにより、精神疾患の病態解明の手がかりが得られると考える。
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[Journal Article] Altered sulcogyral patterns of orbitofrontal cortex in a large cohort of patients with schizophrenia2017
Author(s)
Isomura S, Hashimoto R, Nakamura M, Yamashita F, Jimbo S, Hirano Y, Yamamori H, Fujimoto M, Yasuda Y, Mears R, Onitsuka T
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Journal Title
nature partner journal Schizophrenia
Volume: 3
Pages: 1-4
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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