2018 Fiscal Year Research-status Report
子どもの摂食障害、発達障害の脳ハビリテーション法の開発;認知特性と神経基盤の解明
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16K10241
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
中里 道子 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任教授 (10334195)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 摂食障害 / 神経性やせ症 / 認知機能改善療法 / 認知柔軟性 / 神経心理学 / 集団精神療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
児童思春期の神経性やせ症に対する集団認知機能改善療法(Group Cognitive Remediation Therapy; GCRT)の効果研究 本研究は、東京都立小児総合医療センター児童精神科、および、千葉大学大学院医学研究院精神医学の共同研究として実施している。研究機関の倫理委員会で承認を得、試験の登録、実施を終了した患者は、都立小児総合医療センター児童・思春期精神科の入院患者、DSM-5の神経性やせ症の診断基準を満たした、13歳以上18歳以下の患者15名、平均年齢14.7(1.6SD)歳、平均Body Mass Index(BMI)= 13.8kg/m2。計4セッションの集団認知機能改善療法を実施した。治療前後に、認知機能検査、レイの複雑図形検査 (ROCFT)、セントラルコヒアレス課題、The Brixton test エラー数を、セットシフティング課題として実施した。その他、CRT前後 の心理学的評価として、動機付け尺度、抑うつ評価尺度、Body Mass Index(BMI)、小児版摂食障害質問票(ch-EAT26)の変化を測定した。治療前後のBMI、セットシフティング課題の変化は、有意な改善が得られた(paired t, p<0.05)。治療完遂率は93%,、ドロップアウト率の低さが認められた。児童思春期ANの入院治療で、GCRTは有効性の高さとドロップアウト率の低さが検証された。 中間報告を、国際摂食障害学会で発表した(2019/3/14-16, NY)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通り、被検者リクルートは2018年度で15名に達し、中間解析の結果、集団認知機能改善療法の治療前後のBMI、セットシフティング課題の変化は、有意な改善が得られた(paired t, p<0.05)。治療完遂率は93%,ドロップアウト率の低さという成果を得られた。中間成果発表を、国際摂食障害学会で報告した。(2019/3/14-16, NY, USA)
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度に被検者リクルートを継続し、論文投稿、研究成果発表を行う予定である。
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Causes of Carryover |
謝金、物品費の必要金額が、リクルート人数が予定に達していなかったために、質問紙等の物品費に残金が生じた。次年度に被検者リクルートを継続し、残額を物品費に該当する予定である。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] A single-arm pilot study of guided self-help treatment based cognitive behavioral therapy for bulimia nervosa in Japanese clinical settings2018
Author(s)
Setsu R, Asano K, Numata N, Tanaka M, Ibuki H, Yamamoto T, Uragami R, Matsumoto J, Hirano Y, Iyo M, Shimizu E, Nakazato M.
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Journal Title
BMC Res Notes.
Volume: Apr 25;11(1)
Pages: 257
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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