2016 Fiscal Year Research-status Report
陽子線治療後肝癌の画像変化と治療効果判定方法の研究
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16K10273
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
高松 繁行 金沢大学, 附属病院, 助教 (60547173)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 肝癌 / 陽子線治療 / 放射線肝炎 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は陽子線治療後肝細胞癌とその治療効果との関連性を評価し、陽子線治療後肝細胞癌における治療効果の予測や、最適な照射方法を確立することを目的としている。当該年度においては、本治療を行った各症例に対して、肝癌とその周囲肝実質の陽子線治療後の dynamic CT や MRI による結節内血流評価、MRI 拡散強調 像所見や Gd-EOB-DTPA 造影 MRI 所見などの陽子線治療前後の変化の記録を継続し、それらをまとめた。これらの結果から、慢性肝疾患を背景とした肝癌症例への陽子線治療における周囲肝実質に生じる放射線肝炎変化がどの時期からGd-EOB-DTPA 造影MRIにて顕在化してくるのか、そしてその領域の時間経過での体積変化、そしてその局所の放射線肝炎変化への閾線量を明らかにし、国内外での学会発表(日本放射線医学会、北米放射線医学会)を行い、論文にて報告した。(Takamatsu S et al. PLoS One. 2016;11:e0167155) 現在もCTやMRIによる結節内血流評価、MRI 拡散強調像所見や Gd-EOB-DTPA 造影 MRI 所見などの陽子線治療前後の変化を明らかにしつつ、治療効果判定基準として, RECIST, mRECIST, RECICL を用いた治療効果との関係性を評価し、特徴的な肝癌の変化を把握し、治療効果判定に有用な所見を明らかにするよう解析を行っているが、症例数が目標に届いておらず、平成 29 年度以降においては症例を蓄積しつつ、陽子線治療後治療効果を各画像評価時期に応じて、効果判定を行い、画像所見の変化 との関連性を検討する。 以上の得られた画像所見と各種治療効果判定との関連所見と、それぞれの肝癌症例の臨床症状や予後(再発や生存など)との関連を比較検討し、全体の研究成果をまとめる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度ではあるが、慢性肝疾患を背景とした肝癌症例への陽子線治療における周囲肝実質に生じる放射線肝炎変化がどの時期からGd-EOB-DTPA 造影MRIにて顕在化してくるのか、そしてその領域の時間経過での体積変化、そしてその局所の放射線肝炎変化への閾線量を明らかにし、論文にて報告し得たため。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続きCTやMRIによる結節内血流評価、MRI 拡散強調像所見や Gd-EOB-DTPA 造影 MRI 所見などの陽子線治療前後の変化を明らかにしつつ、治療効果判定基準として, RECIST, mRECIST, RECICL を用いた治療効果との関係性を評価し、特徴的な肝癌の変化を把握し、治療効果判定に有用な所見を明らかにするよう解析を行う。 症例数が目標に届いていないため、さらに症例を蓄積していきつつ、陽子線治療効果を各画像評価時期に応じて、効果判定を行い、画像所見の変化との関連性を検討する。 以上の得られた画像所見と各種治療効果判定との関連所見と、それぞれの肝癌症例の臨床症状や予後(再発や生存など)との関連を比較検討し、全体の研究成果をまとめる。
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Causes of Carryover |
英語論文作成時の、論文校正や投稿費用として考えていたが、新たな論文作成が間に合わず、持ち越しとなった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究結果をまとめて論文作成、投稿を予定している。
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