2016 Fiscal Year Research-status Report
Dual energy CT を用いた食道癌の新たな画像バイオマーカーの確立
Project/Area Number |
16K10283
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
西牟田 雄祐 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (10635220)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 智成 九州大学, 医学研究院, 准教授 (10380437)
宮坂 光俊 九州大学, 大学病院, 助教 (10457434)
西江 昭弘 九州大学, 医学研究院, 准教授 (20457427)
浅山 良樹 九州大学, 医学研究院, 教授 (40380414)
川波 哲 九州大学, 医学研究院, 助教 (50330999)
本田 浩 九州大学, 医学研究院, 教授 (90145433)
鶴丸 大介 九州大学, 大学病院, 助教 (90419565)
村木 俊夫 九州大学, 大学病院, 医員 (10778848)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 食道癌 / dual energy / CT |
Outline of Annual Research Achievements |
初期検討としてDual energy CTで撮像した食道扁平上皮癌(ESCC)の画像所見の解析を行った。 組織学的にESCCと証明された20症例25病変を対象に治療前検査の造影CTをDual energy CT(80kV / 135kV Dual energy mode)で撮像し、画像処理で従来の表示に近い120kV再構成画像およびヨード強調画像を作成した。 (1)120kV再構成画像単独による読影、(2)ヨード強調画像を併用した読影での病変局在診断能に関してROC解析を行った。 ROC下曲線下面積は(1)0.709±0.084、(2)0.824±0.068でヨード強調画像を併用した場合が有意に高い結果であった(p=0.026)。ESCCの検出感度、特異度、陽性予測値、陰性予測値は、(1)38.9%、97.2%、90.5%、76.2%、(2)55.6%、91.6%、77.8%、80.7%であった。 従来の画像表示にDual energy CT ヨード強調画像を追加することで病変の正確な局在や範囲、深達度の評価が可能となることが示され、化学療法や放射線化学療法の治療効果判定に関する有用性が期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
症例の収集、画像解析が順調に進んでいるため。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでに得られたデータをもとに、放射線化学療法が行われた症例の画像所見の解析、予後調査を進める予定である。
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Causes of Carryover |
免疫染色等の病理学的な評価の追加に関しては準備段階までに留まった。また、諸事情で研究分担者の学会参加があまり行えなかったことが、次年度使用額が生じた理由である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今後データ解析のためのソフトウェア、データ記録媒体の購入を予定している。また、免疫組織学的評価では、免疫組織化学染色用の抗体、研究に必要な試薬類やプレパラート、ピペットなどの消耗品などが必要である。 関連する文献のコピー、参考書の購入、学会発表を行う際の旅費にも使用予定である。
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Research Products
(1 results)