2017 Fiscal Year Research-status Report
Dual energy CT を用いた食道癌の新たな画像バイオマーカーの確立
Project/Area Number |
16K10283
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
西牟田 雄祐 九州大学, 大学病院, 医員 (10635220)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 智成 九州大学, 医学研究院, 准教授 (10380437)
宮坂 光俊 九州大学, 大学病院, 助教 (10457434) [Withdrawn]
西江 昭弘 九州大学, 医学研究院, 准教授 (20457427)
浅山 良樹 九州大学, 医学研究院, 教授 (40380414)
川波 哲 九州大学, 大学病院, 助教 (50330999) [Withdrawn]
本田 浩 九州大学, 大学病院, 教授 (90145433)
鶴丸 大介 九州大学, 大学病院, 助教 (90419565)
村木 俊夫 九州大学, 大学病院, 医員 (10778848)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | 食道癌 / Dual Energy CT / 放射線化学療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
当科にて食道癌に対する治療前検査としてDual Energy CTを施行した後、放射線治療を行った25症例30病変に関する治療成績を解析した。 男:女=22:3、年齢49-82歳(平均68.2歳)、PSは0~1。全例が扁平上皮癌で臨床進行期は0期3例、Ⅰ期9例、Ⅱ期5例、Ⅲ期4例、Ⅳ期4例であった。 治療は全縦隔に10MVX線前後対向2門41.4Gy/23Fr、斜対向2門24Gy/12Frを照射する。化学療法は腎機能などに問題なければCDDP 70mg/m2+5FU 700mg/m2を治療1週目に、可能であれば4週目にも併用した。 初期治療効果として25例中22例がCR(CR率88%)となった。症例全体の1年生存率は80%であった。治療後再発もしくは転移を36%に認めた。grade(日本癌治療学会)3以上の副作用は,貧血が1例,白血球減少症が8例,血小板減少症が4例にみられた。7例にGCSFが投与された。 治療前のDual Energy CTの画像データから作成したヨード密度画像を用いた奏功群と非奏功群の視覚評価による比較を行ったが、両郡間に有意差は認めなかった。観察期間が短く、症例数も少ないことが結果に影響した可能性があると考えた。さらなる症例の蓄積、観察期間の延長、定性評価に加えて定量評価による検証が必要と思われた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
放射線治療症例において、患者要因、合併症などにより事前に予定してた治療スケジュールを外れる例や化学療法ができていない例が見られる。また、治療後の観察期間が不十分であり、奏功群と非奏功群の画像所見の比較解析、予後予測に関する検討が十分に行えていない現状である。
|
Strategy for Future Research Activity |
症例収集、治療後経過の解析を継続する。切除例を対象に病理結果と画像所見の対比、解析を行う。
|
Causes of Carryover |
切除症例に関して十分な症例数を確保できず、免疫染色等の病理学的な評価の追加に関しては準備段階までに留まった。また、諸事情で研究分担者の学会参加があまり行えなかったことが、次年度使用額が生じた理由である。 (使用計画) 今後、免疫組織学的評価では、免疫組織化学染色用の抗体、研究に必要な試薬類やプレパラート、ピペットなどの消耗品などが必要である。関連する文献のコピー、参考書の購入、学会発表を行う際の旅費にも使用予定である。
|