2017 Fiscal Year Research-status Report
マルチパラメトリック拡散光イメージングを用いたがん薬物治療の超早期治療効果予測
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16K10293
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
上田 重人 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (20646947)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 光イメージング / 乳癌 / 化学療法 / ヘモグロビン |
Outline of Annual Research Achievements |
近赤外光イメージング装置(浜松ホトニクスTRS20)を用いて、抗がん剤投与後24時間後から7日間の乳がん組織の酸素化ヘモグロビン濃度の変化を測定したところ、抗がん剤に感受性の高い乳がんでは、組織の酸素化ヘモグロビンが一時的に増加する現象を発見した。一方、抗がん剤に反応しない乳がんでは、この現象が見られない。我々はこの現象を酸素化ヘモグロビンの“フレア現象”と呼び、抗がん剤感受性のバイオマーカーになるのではないかと考えている。 対象:化学療法が必要な局所進行および転移・再発乳がん患者で、臨床研究参加の同意が得られた者(目標40名)TRS装置による測定は治療前、抗がん剤投与直後(24時間後を含む)、1週間後、2サイクル後、3サイクル後、4サイクル後、6サイクル後、治療終了後の8回の腫瘍ヘモグロビン動態について評価した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
50名の乳癌患者の登録を終了し、術前化学療法を施行している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は術後病理診断による効果判定の結果をもって、2群で比較をする。今年度は計画通り、主に統計解析や分子生物学的な分析に時間を充てる。
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Causes of Carryover |
学会参加費の旅費を使用しなかったため
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Research Products
(3 results)