2019 Fiscal Year Annual Research Report
Establishment of imaging biomarker for thymic epithelial tumors
Project/Area Number |
16K10300
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
角 明子 久留米大学, 医学部, 講師 (20425200)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤本 公則 久留米大学, 医学部, 教授 (00199366)
安倍 秀幸 久留米大学, 大学病院, 医療技術員 (30624481)
池原 奈央子 久留米大学, 医学部, 助教 (70389295) [Withdrawn]
久原 麻子 久留米大学, 医学部, 助教 (80529272)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 胸腺上皮性腫瘍 / CT / MRI / PET / 病理所見 / 病期分類 / 画像予後予測因子 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)研究期間の3年間で、胸腺上皮性腫瘍の画像データと臨床データは約250例の集積が終了、病理組織標本と肉眼所見データは約70例の集積が終了し、CT、MRI、PET画像について画像解析と、画像解析結果を元に予後予測因子を調査した。 (2)まず、収集した胸腺上皮性腫瘍について、新しく提唱されているITMIGの悪性腫瘍のTNM分類第8次改定案を用いて、新たに病理組織分類と病期分類を行った。病理組織分類の検討には新分類を用い、病期分類の検討では、新分類(TNM分類)と、以前より使用されているMasaoka-Koga分類も使用し、新旧の分類について比較検討した。 画像所見は、CTでは21種類、MRIでは17種類の画像所見の有無を評価し、それらの画像所見と病理組織学的分類の比較検討、さらに新旧の病期分類との検討と予後予測因子の検討を行い、それらの評価に有用な画像所見因子をCT、MRIともに明らかにした。検査・画像所見の特異性から、病期診断はCT・MRIと同様の結果が得られ、病理組織学的分類の比較検討については、腫瘍内部性状が詳細に評価できるMRIが有用であった。これらの結果について国内外の学会で発表し、投稿にむけ論文を作成している。 (3)イメージングバイオマーカーとなる18F-FDG PETについて、治療前に検査が行われていた約45例データを収集した。そのPET画像所見についても臨床病理学的所見の検討を行い、この成果を国外の学会で発表した(第38回日本胸腺研究会2019年2月、American Roentgen Ray Society Virtual meeting 2019)。この成果を論文作成しているが、FDGの集積の度合いを表すStandardized uptake value(SUV)値は、撮像機種によって異なり正確な定量値とは言えず指標に過ぎないため、胸腺上皮性腫瘍の正確なバイオマーカーを確立するまでは至らず、さらに再検討を重ね、論文作成を引き続き進めていく。
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