2017 Fiscal Year Research-status Report
NASHモデルマウスのMRI、光イメージングによる自然史および肝細胞癌の研究
Project/Area Number |
16K10308
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
桐生 茂 国際医療福祉大学, 医学部, 教授 (20313124)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大田 泰徳 (財)冲中記念成人病研究所, その他部局等, 研究員 (60376431)
赤井 宏行 東京大学, 医科学研究所, 講師 (80770437)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 肝臓 / MRI / 光イメージング / NASH |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、STZ投与によるNASHモデルマウスのMRIおよび光イメージングにおける自然史の解明およびその過程において発生する肝細胞癌について画像所見の推移を明らかにすることである。平成29年度は肝細胞癌の撮像に適切なMRIおよび光イメージングの確立、光イメージングとMRIの比較について検討を行った。 MRIにおいてGd-EOB-DTPA投与後に3D T1 強調画像により1mm以下の肝細胞癌も良好に描出され、病理標本と一致がみられた。T2強調画像については呼吸同期併用にて病変の描出可能であったが、小さい病変の描出が困難であり、3D T1強調画像よりは描出が劣った。拡散強調画像については適切なMPGパルスの設定が必要であり、引き続き検討が必要となった。 光イメージングではICGを用いた蛍光イメージにより生体深部の肝細胞癌の描出を検討した。アクリル板の大きさおよび圧排の程度を変えて圧排を試みたが、圧排により肝全体の信号が上昇して小病変の描出が困難であった。投与するICG量および投与後から撮影までの時間の検討を行い、次年度に引き続き検討を行う。 光イメージングとMRIの比較において胆汁酸と同等の動態を示すとされているICGとGd-EOB-DTPAの動態に乖離がみられた。具体的にはMRIではGd-EOB-DTPAの取込みを認めない肝細胞癌がICGの取込みがみられる症例が多くみられた。次年度ではMRPおよびOATPについて免疫染色を用いて病理で検討を行い、画像との比較を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
MRIにおけるMPGパルスの調整、光イメージングにおける圧迫撮影の検討などを次年度に検討する。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度に引き続く検討と肝細胞癌の各分化度における肝細胞癌のトランスポーター解析とMRI、光イメージングとの対比を行う。
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Causes of Carryover |
撮影条件の設定について検討が必要となったため。
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