2018 Fiscal Year Annual Research Report
Establishment of early detection and treatment assessment of pulmonary hypertension by PC-cine MRI
Project/Area Number |
16K10323
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
村山 貞之 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60239548)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山 直也 札幌医科大学, 医学部, 講師 (20404709)
畠中 正光 札幌医科大学, 医学部, 教授 (40253413)
岩澤 多恵 横浜市立大学, 医学研究科, 客員教授 (40625175)
土屋 奈々絵 琉球大学, 医学部附属病院, 医員 (70647354) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | PC-MRI / 肺高血圧症 / 治療効果 |
Outline of Annual Research Achievements |
PC-MRI(フェーズコントラストMRI)による肺高血圧症の早期発見と治療効果判定法の確立についての研究の最終報告である。本研究の目的は肺高血圧症患者に対する治療効果の指標にPC-MRIが有用であるかを検討することである。PC-MRIは造影剤を使用せずに血流を評価することができ,非侵襲的な検査である.また画像を視覚的に評価するのみでなく,数値として血流情報を得ることができ,客観的な指標といえる.肺高血圧症は頻度の低い疾患であり,単施設では統計解析を行うのに十分な症例数を得ることが難しい.そこで,多くの症例数を得るために本研究では多施設共同で研究を進めているが,症例登録が進まず,目標症例数に達すことはできなかった。本年度は前向き研究での成果を得ることは困難と判断し,研究計画を修正した。以前の研究で得られていた症例に今回の症例を加えて,間質性肺炎に関連した肺高血圧症のPC-MRIによる予後評価について,追加解析を実施した。この結果,PC-MRIで測定した肺血流量低下は間質性肺炎に関連した肺高血圧症の予後不良に関連することが判明し,現在論文投稿中である。右心機能の評価は心臓MRIで行うのがゴールドスタンダードとなっているが,肺高血圧症により右心に大きな負荷がかかると,右心系は著明に拡大し,心臓MRIでの解析は煩雑になる。一方PC-MRIによる肺血流評価は疾患により肺動脈が拡張しても,解析が難しくなることもなく,安定した結果が得られるので,優れた予後評価指標になりうると考えられる。
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