2017 Fiscal Year Research-status Report
急性放射線障害に対するヒト胎盤系間葉細胞治療の非臨床有効性検証研究
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16K10357
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
稲野 彰洋 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (30437933)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
織内 昇 福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 教授 (40292586)
鈴木 義行 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (60334116)
長谷川 有史 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (70404879)
原 孝光 群馬県立県民健康科学大学, 診療放射線学部, 教授 (70464542)
添田 義行 学習院大学, 理学部, 助教 (10553836)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 放射線障害 / 腸管障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
放射線障害モデルの検討が進み、PLX-R18の生存率への寄与が認められそうな放射線投与量、骨髄保護率、細胞投与方法を設定することができた。C57BL/6J(8週齢)雄性を対象にし、14GyをPBI-BM40(骨髄保護率40%)を行う。PLX-R18細胞の取り扱い方法と投与方法は、細胞供給を行うPluristem社と協議をして手順書を固定することができた。 このようにして固定した放射線障害モデルにおいて、放射線照射後4日、14日目の小腸組織の性状について、PLX-R18の効果を検討している。結果はすべて解析が終了していない。これまでのところ、OLFM-4はクリプト最下部の幹細胞(CBC細胞)でのみ発現し、Ki-67陽性細胞はクリプトのほぼ全ての細胞が陽性で帯状のシグナルとなって観察される。放射線照射後は、クリプト最下部の幹細胞の消失とともに、Ki-67陽性細胞がほぼ完全に消滅し、クリプトの上皮細胞が大量に細胞死を引き起こしていることがわかる。4日後では絨毛はまだ見られるが、クリプトの再生がないと、次第に絨毛長が減少していき、腸管死を引き起こす。一方、PLX-R18投与群では、OLFM-4陽性細胞の消失は同様に見られたが、Ki-67陽性細胞が低頻度ながら散在しているのがわかり、クリプトの再生がより促進されていることが予想される。 十分な採血量を確保できていなかったため、血清成分の解析が実施できていない。残されているサンプル解析を進めると共に、血清データを追加することで、上記の組織保護、細胞保護の効果メカニズムを検討できると思われる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究分担者であった助教の異動が発生したことと、病院職務上、臨床研究法対応などの優先的な業務が多くなってしまったため。
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Strategy for Future Research Activity |
学内外の研究連携を進めて、解析が十分に進むことに配慮している。時間的にも、ARSの他の臓器(例えば皮膚)への影響を検討することは中止し、腸管細胞へのメカニズム検討、ヒトへの応用想定に絞っていくこととする。
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Causes of Carryover |
実施したかった実験が遅れているため。最終年度の実施予定として計画を進める。
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Research Products
(1 results)