2018 Fiscal Year Annual Research Report
Assessment of the efficacy of RFA combined with intratumoral administration of cisplatin.
Project/Area Number |
16K10360
|
Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
濱本 晋一 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (80711788)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | ラジオ波凝固療法 / 抗癌剤局所投与 / 肺腫瘍 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の目的:肺腫瘍に対するラジオ波凝固療法(RFA)と抗癌剤局所投与の併用の有効性についての検討。 背景:肺腫瘍に対するRFAは近年広く施行されてきており、良好な治療成績が多数報告されている。しかし、10~20%程度の局所再発が見られる。今回、RFAに抗癌剤の局所投与を併用することで、治療成績が向上するかどうかをウサギ腫瘍モデルを作成、治療を行い検証した。 具体的内容:経代培養したVX2腫瘍をウサギ左肺に局所投与し、肺腫瘍モデルを作成した。ここに、CTガイド下にRFAを施行した後、細針を腫瘍に穿刺し、lipiodolに溶解させたアイエーコール:10mg(シスプラチン)を局所投与した。ウサギ腫瘍モデルを4群(コントロール群(未治療)、RFA群(RFAのみ施行)、局所投与群(局所投与のみ施行)、併用治療群(RFAを施行した後、局所投与を施行)に分け、その予後に差があるか検討した。 結果:コントロール群、RFA群、局所投与群、併用治療群の生存期間中央値はそれぞれ、(24.5/40.0/24.0/80.0日)、20日,40日,60日,80日における生存率はそれぞれ、(62.5%,0%,0%,0%/100%,50%,25%,25%/62.5%,25%,12.5%,12.5%/100%,100%,75%,62.5%)であった。併用治療群の生存期間は、コントロール群、RFA群、および局所投与群よりも有意に長かった。コントロール群と局所投与単独群との間には有意差はなかった。 結論:実験の結果から、RFAとシスプラチン局所投与の併用は、予後を延長し、治療成績を向上させることが示せた。今回、実験で使用した機材、技術は、臨床的に施行しているものであり、今後臨床適応を図っていく予定である。なお、この実験結果については、2019年4月現在、英文での論文作成を行い、投稿準備を行っているところである。
|