2018 Fiscal Year Research-status Report
モンテカルロ法を用いた炭素線治療シミュレーションシステムの開発
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16K10385
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
遊佐 顕 群馬大学, 重粒子線医学推進機構, 助教 (40300743)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 炭素線治療 / 積層原体照射 / Geant4 / PTsim |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度より引き続き、積層原体照射法のシミュレーションへの取り込みを行っていたが2018年度終盤に取り込むことが成功した。今までは、積層原体照射の全スライスのシミュレーションを一つのRUNで行う方針であった。しかし今回その方針を変更し、各スライスをそれぞれ別のRUNに分割し独立にシミュレーションを行い、結果を合成することとした。 具体的には、各スライス毎にマルチリーフの設定開度、レンジシフタの設定厚、フルエンスの比率が変える必要がある。Geant4の仕様では一つのこれらをイベントごとに変更することができなかった。そこでシミュレーションプログラムとは別の外部プログラムを作成し、使用するDICOMデータから各スライスとフルエンスウエイトを抽出し、それをRUN番号とRUN毎のイベント数をシミュレーションプラグラムの入力情報を作成するようにした。一方、シミュレーションプログラムについてはRUN番号に応じたマルチリーフの設定開度、レンジシフタの設定厚をDICOMデータから抽出しRUN毎に設定するように変更した。現在動作確認を行っている段階である。 なおこの経過を2019年6月に行われるPTCOGで報告する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
積層原体照射のシミュレーションへの取り込みに時間を要したためである。
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Strategy for Future Research Activity |
実際の患者さんのCTデータを使ったシミュレーションを行う。なお既に、そのために本研究の学内の倫理審査を受け、承認を受けている。 また別の生物モデルの取り込みや、別のシミュレーションモデルとの比較検討も予定している。
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Causes of Carryover |
研究の進捗が遅れたためである。年度末に研究の進展したので、2019年度は次の課題であるファントム試験の材料費、学会発表費用等に充当したい。
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