2018 Fiscal Year Research-status Report
NCDとACS-NSQIPによる外科医療の質の国際比較
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16K10437
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Research Institution | Osaka General Medical Center |
Principal Investigator |
後藤 満一 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪急性期・総合医療センター(臨床研究支援センター), 大阪急性期・総合医療センター 総長, 総長 (50162160)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸橋 繁 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (20362725)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 医療の質の評価 / リスクモデル / 消化器外科 / 医療水準評価術式 / 術後合併症 / ACS-NSQIP / NCD / risk calculator |
Outline of Annual Research Achievements |
これまで、NCDとACS-NSQIPによる外科医療の質の国際比較を継続しておこなってきたが、2018年は11月29日-30日の2日間にわたり、ACSのシカゴ事務局を訪問し、以下の内容①、②、③を実施した。①結腸右半切除術、低位前方切除術、膵頭十二指腸切除術、一区域以上の肝切除術を対象とし、合併症と死亡率の相関比較をおこなった。 その結果、両国とも、予定しない気管挿管、48時間以上の人工呼吸器の装着、進行性の腎機能障害が術後30日死亡と強く相関することが明らかとなった。また、その程度は両国においてに同様の傾向が見られことから、人種や医療システムによる差は大きく関与しない可能性が示唆された。 また、②我々の開発した肝移植の周術期管理のリアルタイムフィードバックシステムの特徴について議論した。特に、年齢や移植肝重量にかかわるドナー因子の関与と、術中出血量、手術時間の関与、さらに術後合併症発生時のアウトカムに及ぼす影響についての知見を共有した。さらに、③ACS-NSQIPが公開しているrisk calculator の国際応用の妥当性について、NCDデータを用いて検証することに合意し、帰国後、メールにて方法論を具体化し、データ解析の準備を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
4術式において、術後合併症と30日死亡率との相関について、解析が実施できた。また、ACS-NSQIPが公開しているrisk calculator の国際応用の妥当性についての検討が進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
①結腸右半切除術、低位前方切除術、膵頭十二指腸切除術、一区域以上の肝切除術を対象とし、合併症と死亡率の相関比較に関しては、論文化を目指す。また、③ACS-NSQIPが公開しているrisk calculator の国際応用の妥当性については、解析を実施し、年度内に結果を得たいと考えている。
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Causes of Carryover |
(理由)NCDとACS-NSQIPによる外科医療の質の国際比較という、命題をさらに掘り下げるには、ACS-NSQIPが公開しているrisk calculator の国際応用の妥当性についての検証が必要と考えられたため、研究機関を2019年まで延長し、データ解析を継続することとした。 (使用計画)統計ソフトや関連する消耗品の購入など、研究の充実のために使用する。 補助事業の目的をより精緻に達成するため論文投稿を行う。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] Risk calculator for predicting postoperative pneumonia after gastroenterological surgery based on a national Japanese database2019
Author(s)
Takesue Y, Miyata H, Gotoh M, Wakabayashi G, Konno H, Mori M, Kumamaru H, Ueda T, Nakajima K, Uchino M, Seto Y
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Journal Title
Annals of Gastroenterological Surgery
Volume: -
Pages: -
Peer Reviewed
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[Journal Article] Current status of projects for developing cancer-related clinical practice guidelines in Japan and recommendations for the future2018
Author(s)
Imamura Masafumi,Hirata Koichi,Unno Michiaki,Kamiya Kinj,Gotoh Mitsukazu,Konno Hiroyuki,Shibata Akiko,Sugihara Kenichi,Takahashi Arata,Nishiyama Masahiko,Hakamada Kenichi,Fukui Tsuguya,Furukawa Toshiharu,Mizushima Tsunekazu,Mizuma Masamichi,Miyata Hiroaki,Mori Masaki,Takemasa Ichiro,Mizuguchi Toru,Fujiwara Toshiyoshi
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Journal Title
International Journal of Clinical Oncology
Volume: 24
Pages: 189~195
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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