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2016 Fiscal Year Research-status Report

網羅的遺伝子・蛋白質解析を用いて非浸潤性乳癌の新規悪性度マーカーを同定する研究

Research Project

Project/Area Number 16K10451
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

三階 貴史  千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (00375685)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 長嶋 健  千葉大学, 医学部附属病院, 准教授 (60292710)
宮崎 勝  国際医療福祉大学, 大学病院, 教授 (70166156)
榊原 雅裕  千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (70375632)
羽山 晶子  千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (80758251)
岩瀬 俊明  千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (90738254)
Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
Keywords非浸潤性乳癌
Outline of Annual Research Achievements

当院で2007年から2015年までに手術施行した症例の中で術前針生検で非浸潤性乳癌(DCIS)、Nuclear Grade I又はIIと診断された症例は125例。その中で術後手術標本による診断がIDCとなった症例はGrade Iで8/46例、Grade IIで16/79例。その中にはセンチネルリンパ節生検で転移陽性となった症例も各2例含まれている。これらDCIS→IDCとなった症例24例とDCIS→DCISであった101例の臨床病理学的因子を比較検討した。
IDCの症例はDCISの症例と比較して、マンモグラフィーでは多形性石灰化を認める症例が有意に多く、CTおよびMRIでは造影域の最大径が有意に大きかった。生検標本の病理学的所見では面皰壊死を認める症例が多い傾向にあった。
今後さらに症例数を増やして、臨床病理学的因子について検討するとともに、遺伝子変異や遺伝子発現、蛋白質の発現の違いについて、検討を行って行く予定である。
Vacuum-assisted biopsy(VAB)洗浄液検体を用いてHigh resolution melting analysis(HRM)によりKRAS、NRAS、BRAFの変異を検出する事が可能か、検討を行った。対象はマンモグラフィ検診で要精査となり、ステレオガイド下にVABが施行された20例。組織を回収した後のバスケットを生理食塩水で洗浄し、遺残する微小な組織を回収した。回収した液体中に含まれる細胞、組織からDNA、RNAを抽出したところ、DNA収量は5.30±6.92ng/ul。RNA収量は27.61±28.19ng/ulであった。このDNAを用いてHRMによるPIK3CA遺伝子変異の検出を試みたところ、1例に遺伝子変異を認め、VAB洗浄液検体を用いた遺伝子変異解析が可能であることが確認された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

非浸潤性乳癌組織から採取したサンプルの質が想定より低く、解析に使用するには不十分で有った。その為、網羅的解析の実施が出来ていない。そこで平成29年度以降行う予定であった、吸引式針生検を行う際に組織バスケット内に遺残する組織を研究用サンプルとして採取し、解析する実験に着手し、このサンプルが解析可能な質である事を確認できた。

Strategy for Future Research Activity

FFPEサンプルからの蛋白質の抽出が、想定外に困難で有った為、異なる抽出手法を検討する。
FFPEサンプルから抽出したDNAを用いた遺伝子変異の解析をHRMによって行う方法は既に当院で確立されており、今後は、DCIS→IDCとなったとDCIS→DCISであった症例における遺伝子変異の有無について検討を行う。
VAB洗浄液検体から抽出したDNAを用いてPIK3CA遺伝子変異を解析する事が可能であると確認できた為、今後さらに解析する遺伝子を決定し、解析系を確立する。またサンプル数を増やし、順次解析を行う。
VAB洗浄液検体から抽出したmRNAの質についても、発現解析が可能な事は確認できている為、こちらについても対象となる遺伝子を決定し、解析系を確立する。

Causes of Carryover

研究分担者が旅費として使用する事を想定していたが、機会が無かった。

Expenditure Plan for Carryover Budget

次年度の学会発表に際し使用する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2016

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Vacuum-assisted biopsyの洗浄液検体を用いた、乳癌の悪性度予測遺伝子検索システムの構築2016

    • Author(s)
      三階貴史
    • Organizer
      第116回 日本外科学会定期学術集会
    • Place of Presentation
      大阪国際会議場(大阪府大阪市)
    • Year and Date
      2016-04-16

URL: 

Published: 2018-01-16  

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