2016 Fiscal Year Research-status Report
肥満外科手術マウスを用いた減量効果における視床下部NPYシステムの解析
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16K10462
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
金高 賢悟 長崎大学, 病院(医学系), 講師 (10549570)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江口 晋 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (80404218)
小林 慎一朗 長崎大学, 病院(医学系), 助教 (80623363)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 肥満マウスモデル |
Outline of Annual Research Achievements |
今回の検討では、肥満外科手術における視床下部の働き、特にNPYと呼ばれる神経システムの果たす役割を検討することにある。当大学第一病理学教室では、これまで視床下部のNPYノックアウトマウスを用いて、食事制限における加齢現象の抑制に対するNPYの役割や、脂質代謝における役割を検討、発表されている。そこで、視床下部のNPYノックアウトマウスを管理している第一病理学教室と、これまでのNPYノックアウトマウスを用いた実験の結果、今後マウスを用いて行う実験系についてディスカッションを行い、今後同マウスの使用について了解をいただいた。 実際の手技に関しては、これまでの報告によれば比較的体躯の大きな肥満ラットによる肥満手術の施術は導入および確立が容易であることが予想されるが、より体躯の小さなマウスによるモデルは困難であることが予想される。今回の実験系では手術手技の安定が結果の安定に非常に重要である。国内においては、大分大学消化器小児外科教室と、東北大学外科学教室において、ラットを用いた肥満症手術の効果発現機序について多く報告されているため、当該大学においては、ラットに対する肥満症手術の方法や、各種ホルモンの測定法、視床下部NPYの解析方法についてノウハウがあるものと考えられる。そのため、先進的施設である大分大学消化器小児外科学教室に技術指導を受け、まずはラットにおいて、肥満手術の手技の確立を早急に行うための準備をしている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
マウスを用いた実験であるため入念な下準備を行っている状態です。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度中に、まずはラットによる肥満手術手技の確立およびNPYノックアウトマウスによる施術を行う予定である。
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Causes of Carryover |
実際にrodentを使用した実験がまだ始まっていないため、その購入費や飼育に関する費用などが生じていないため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
現在、NPYノックアウトマウスを管理している第一病理学教室を協議を行っており、早急に実験が開始出来る見込みである。また、実際の手技の修得のため当該実験系における先進施設である大分大学へ技術指導を行ってもらう予定である。
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