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2018 Fiscal Year Research-status Report

チロシンキナーゼ阻害薬耐性甲状腺未分化癌に対する新規治療開発研究

Research Project

Project/Area Number 16K10478
Research InstitutionJuntendo University

Principal Investigator

藤田 知之  順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (00419392)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 藤森 実  東京医科大学, 医学部, 兼任教授 (00262725)
Project Period (FY) 2016-04-01 – 2020-03-31
Keywords甲状腺未分化癌 / チロシンキナーゼ阻害薬 / JAK阻害剤 / 新規治療 / 標的治療
Outline of Annual Research Achievements

甲状腺未分化癌は悪性度がきわめて高く、長年にわたり治療改善がなく、新たな治療の確立もなかった。要因のひとつは未分化癌の特性を標的とした薬剤を使用していないことがあげられる。近年、放射性ヨウ素治療抵抗性・難治性の分化型甲状腺癌患者および切除不能の甲状腺未分化癌患者に対し、チロシンキナーゼ阻害薬レンバチニブが承認され、新たに使用できることになった。日常診療においては今後レンバチニブ耐性甲状腺未分化癌に対する治療法の確立が求められる。そのため、われわれが所有しているレンバチニブ感受性甲状腺株と、レンバチニブ耐性株を用いて、レンバチニブの感受性・耐性に重要なバイオマーカーを明らかにすることとともに、甲状腺未分化癌治療に有効な新規標的治療薬をバイオマーカーとともに開発に繋げることを目的としている。
われわれが独自に所持するレンバチニブ感受性甲状腺未分化癌細胞株(A株)と、コントロールとしてレンバチニブ耐性甲状腺未分化癌細胞株(B株)にレンバチニブを添加するRNAを抽出した。その後aRNAを作成し、レンバチニブ添加前後の遺伝子プロファイルの差異をマイクロアレイを応用し解析した。レンバチニブ添加により変動したパスウェイおよび転写因子群を抽出する目的でGene Ontology (GO)解析とParametric Analysis of Gene Set Enrichment(PAGE)解析を実施し、われわれが今まで試行してきた解析手法を用いて、バイオマーカーの候補となる遺伝子群、パスウェイを見出すため、解析作業中である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

平成30年度の研究計画の通り、レンバチニブ感受性甲状腺未分化癌細胞株(A株)と、コントロールとしてレンバチニブ耐性甲状腺未分化癌細胞株(B株)にレンバチニブを添加し、RNAを抽出した。その後aRNAを作成し、レンバチニブ添加前後の遺伝子プロファイルの差異をマイクロアレイを応用し解析している。レンバチニブ添加により変動したパスウェイおよび転写因子群を抽出する目的でGene Ontology (GO)解析とParametric Analysis of Gene Set Enrichment(PAGE)解析を実施し、われわれが今まで試行してきた解析手法を用いて、バイオマーカーの候補となる遺伝子群、パスウェイを見出す試みをし、甲状腺未分化癌に対するレンバチニブ耐性・感受性に関わるバイオマーカー探索を行っている。しかし、バイオマーカーを同定し、リアルタイムRT-PCR 用遺伝子発現アッセイPrimer Array®を用い、網羅的にシグナル伝達系のmRNA発現を解析し、マイクロアレイによる解析の再現性の確認をすることはできなかった。
平成30年度の目的の達成度は、50%程度と考える。

Strategy for Future Research Activity

平成31年度はバイオマーカーの候補となる遺伝子群、パスウェイを同定し、リアルタイムRT-PCR 用遺伝子発現アッセイPrimer Array®を用い、網羅的にシグナル伝達系のmRNA発現を解析し、マイクロアレイによる解析の再現性の確認したい。さらに、
ウェスタンブロット法によるシグナル伝達および遺伝子群発現変動の解析および標的遺伝子を絞り込み、複数の甲状腺未分化癌細胞株を使用したリアルタイムRT-PCR によるノックダウン効果の検証を行いたい。

Causes of Carryover

当初予定の解析・実験が予定通り遂行できず、遅延しているため

URL: 

Published: 2019-12-27  

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