2017 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K10492
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
橋本 伊佐也 富山大学, 附属病院, 助教 (50649283)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥村 知之 富山大学, 附属病院, 講師 (10533523)
長田 拓哉 富山大学, 附属病院, 講師 (40303242)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 胃癌細胞株 / KLF4発現解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
3)胃癌患者末梢血中のCTSCの同定,採取,解析:これまでに胃癌患者末梢血よりFACSにてCD44抗体及びEpCAM抗体にてdouble stainingした細胞集団のsortingに成功している.更にこれらの細胞を蛍光及び透過光観察で確認している.またこれら細胞集団は癌の進行度とともに増加しまた,化学療法後に減少する事を報告しており,かつKLF4発現が低下している減少する結果を得ている.①;健常人,早期胃癌,進行胃癌症例間でのCTSC数の確認,変化の解析 ②;胃癌治療前後でのCTSC数の変化の確認,KLF4の発現強度の確認,及び遺伝子解析・ 手術前後・化学療法前後での比較検討:③;①②の臨床病理学的背景との関係を解析する4)KLF4 knock down胃癌細胞株, モデルマウスを用いた, 薬剤感受性の検討: H28年度に作製した,KLF4 knock down株と, mockとの間での各種抗癌剤及び, 分子標的治療薬での薬剤感受性試験を行うとともに, 免疫不全マウスモデルを作製し, invivoにおいても, 同薬剤による治療効果の検討を行う.5) 臨床データの集積:本研究は臨床診療の場にfeed backされることが重要である. そのために実際の臨床症例のデータの蓄積は不可欠である. 当教室では過去5年で200例を超える胃癌手術症例があり, 現在も日常的に胃癌手術は行われている. 手術ににて得られた切除標本から, 胃癌組織及び, 非癌組織を採取し, -80℃freezerで保存する. 得られた切除標本は匿名化し, 術前術後の血液検査結果, 術式, 切除病理結果, 術後Stage, 手術日, 再発日, 再発形式, 死亡日,化学療法の内容及び継続日数, 副作用発現を随時調査記録していく.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
・胃癌患者末梢血よりFACSにてCD44陽性、EpCAM陽性細胞の分離には成功しているものの、分離した際簿の培養が困難であり、CTSCでのKLFでの発現解析が遅れています。 ・胃癌細胞株でのKLFの発現解析は終了し、KLF4 knockdown細胞株を作成・ ウイルスベクターをもちいた、overexpression株を作成が達成されていない。 抗癌剤感受性試験を施行中です。免疫不全マウスを用いた、治療効果の検証は現在準備中です。
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Strategy for Future Research Activity |
・胃癌患者末梢血中より採取したCTSCのsortingの精度をあげ、できうる限り多くの細胞採取を行い培養する。 少数でも、KLF4の発現をPCRにて解析する。 ・胃癌細胞株でのKLF4のknock down細胞株を用いた、抗癌剤感受性試験を速やかに行い、in vivoでの治療効果を検証する。 ・胃癌細胞株において、ウイルスベクターをもちいた、overexpression株を作成し、増殖浸潤EMTの有無か解析。 ・同時に手術より得られた、胃癌切除組織でのKLF4発現解析を行い、臨床データとの関連を調べる。
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Causes of Carryover |
残金の理由 研究計画が一部遅延しており、金額のかさむ免疫不全マウス購入を行えてないためです。 30年度の使用予定 in vivoでの実験系(マウスを用いた抗癌剤治療効果)の準備は完了し、前年度の残金を用いたいと存じます。
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