2017 Fiscal Year Research-status Report
PAR1の消化管癌浸潤・転移における関与の解析とその制御の確立
Project/Area Number |
16K10495
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
廣野 靖夫 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 講師 (10324154)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤本 大裕 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 助教 (50646354) [Withdrawn]
五井 孝憲 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (60225638)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | PAR1 / 大腸癌 / 胃癌 / 浸潤 / 転移 / RPN2 |
Outline of Annual Research Achievements |
胃癌では、当科でPAR1が薬剤耐性に関与するRPN2の発現を誘導することを見出しており(Oncotarget 2015)、さらに化学療法との関与を確認するために、進行再発胃癌で用いられているDCS(Docetaxel+cisplatin+S-1)療法においてRPN2発現がBiomarkerとなりうるかを検討した。RPN2発現がDCS療法の不応と関与していることを見出した。PAR1-RPN2と薬剤耐性の関連をさらに検討する予定である。 大腸癌におけるPAR1の役割を確かめるため、大腸癌切除症例でのPAR1発現の免疫組織学的検討を続けているが、現在のところまだ症例が不十分で、発現と各臨床病理学的因子や予後との関連は明らかになっていない。 また消化管癌におけるPAR1の役割を明らかにする目的で、当科で継代している大腸癌細胞株へのPAR1強制発現を試みているが、まだstable cell lineは得られていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
大腸癌の免疫組織学的検討において、正確な関連を調べるためにまだ症例を増やしていく必要がありそうである。また強制発現をさせた大腸癌細胞株の樹立に依然難渋しているため、次の実験へとまだ進めていない。 他の消化器癌についてはまだ検討が出来ていない。
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Strategy for Future Research Activity |
PAR1-RPN2と薬剤耐性の関連をさらに検討するため、PAR1を抑制することでRPN2発現を減少させ、感受性を高めることが出来るかを検討する。免疫組織化学染色は当科の切除標本をさらに追加準備しており、現在院内の追加研究申請を行っている最中である。強制発現株の樹立は他の細胞株で行うか、siRNAによる発現抑制によって働きを明らかにする方法も検討する。総合的に消化管癌の進展のメカニズムを解明したい。
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Research Products
(3 results)