2016 Fiscal Year Research-status Report
制限増殖型レオウイルスに光線療法を併用した新しい集学的癌治療法の開発
Project/Area Number |
16K10506
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
衛藤 剛 大分大学, 医学部, 講師 (00404369)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
猪股 雅史 大分大学, 医学部, 教授 (60315330)
平塚 孝宏 大分大学, 医学部, 助教 (20600886)
西園 晃 大分大学, 医学部, 教授 (70218155)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 遺伝子改変型レオウイルス / 光療法 / 5-アミノレブリン酸 |
Outline of Annual Research Achievements |
制限増殖型レオウイルスは、ras 経路が活性化している癌細胞に選択的に感染・増殖する。我々はこれまで、レオウイルスが消化器癌の標的となりうることを報告してきた。一方、実地臨床では、癌特異的で正確な転移診断法に基づく治療戦略の構築が急務である。そこで、今回ALA導入レオウイルスの開発による癌特異的存在診断法に基づき、ALA導入レオウイルス療法およびALAによる抗腫瘍効果増強を期待した光線療法の新規ウイルス光線療法の開発を行う。 レオウイルスは2本鎖RNAウイルスであるため、蛍光プローブ作成には、レオウイルスへの遺伝子導入方法として Reverse genetics 法が必要であるが、RNAウイルスの各 segment のベクター作成および再構築が困難であった。ベクターを改良しながら実験を進め、Reverse genetics 法を確立し、現在遺伝子導入は成功している。今後は遺伝子改変型ウイルスをさらに精製していき、より抗腫瘍効果と蛍光機能を持つウイルスを抽出する。 また、光療法について我々はこれまで動物実験において特定の波長の光が、抗炎症作用を示すことを報告してきた(Hiratsuka T et al. JGH, 2014)。近年では in vitro で抗腫瘍作用を示す報告があり(Yazan SK et al. Lancet, 2015)、この作用は光増感物質である 5-アミノレブリン酸(ALA)により増強される。現在、胃癌細胞株 MKN-45 を用い、532nm の波長の照射により、抗腫瘍効果を検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまで、レオウイルスへの遺伝子導入方法としてのReverse genetics法がうまくいかなかったが、大阪大学微生物病研究所 ウイルス複製研究グループより、Reverse genetics法のノウハウを教授してもらい、その後我々のグループでも蛍光遺伝子導入が可能となった。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、計画に沿って順調に研究が進んでいる。今後は遺伝子改変型ウイルスをさらに精製していき、より抗腫瘍効果と蛍光機能を持つウイルスを抽出する。 胃癌細胞株を用いた光線照射実験系は確立しているので、29年度は遺伝子改変型ウイルスとの併用療法を行っていく。
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Research Products
(6 results)