2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of predictive marker for recurrence of esophageal cancer using lectin microarray
Project/Area Number |
16K10507
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
圓福 真一朗 大分大学, 医学部, 客員研究員 (30722342)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
猪股 雅史 大分大学, 医学部, 教授 (60315330)
衛藤 剛 大分大学, 医学部, 准教授 (00404369)
上田 貴威 大分大学, 医学部, 講師 (30625257)
中嶋 健太郎 大分大学, 医学部, 客員研究員 (10625255)
伊波 英克 大分大学, 医学部, 准教授 (50242631)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 食道癌 / 再発予測因子 / レクチンマイクロアレイ法 |
Outline of Annual Research Achievements |
今回我々は、食道がんの摘出標本を用い、レクチンマイクロアレイシステムを用いて糖鎖発現を網羅的に解析した。2008年から2012年までの当施設で切除術を施行された臨床病期IからIIIまでの食道癌患者41名の正常食道組織切片とがん組織切片を用いて、それぞれ45種類のレクチンの発現を比較した。 その結果、正常組織とがん組織で、有意に低下しているレクチンはAOL(p=0.0035), AAL(p=0.002), PHA(L)(p=0.004), ACA(p=0.011)の4レクチンであった。また有意に増加しているレクチンは、TJA-I(p=0.048), HHL(p=0.037), WFA(p=0.031), SBA(p=0.014)の4つであった。また単変量解析にて食道癌術後の再発に関連するレクチンとして、PSA(p=0.011), AOL(p=0.027), AAL(p=0.042), DBA(p=0.040)の4つの候補を同定できた。その候補の中から臨床から得られた情報をもとに多変量解析を行った結果、食道癌の再発に関連する1つのレクチン、PSA(p=0.009)を同定できた。実際に再発の有無の確認のためにKaplan-Meier解析を行った結果、PSA値が高値であった場合に再発する可能性が有意に高い(p=0.009)ことが確認された。 現在、レクチンPSAについて検証作業を開始しており、免疫染色によって食道癌組織切片におけるPSAの発現について研究を進め、Validation studyを行っている。それらの結果をもとに論文投稿中である。
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