2018 Fiscal Year Annual Research Report
Search for N-type sugar chain markers that enable personalized treatment and prognosis for esophageal cancer
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16K10510
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
内門 泰斗 鹿児島大学, 附属病院, 特例准教授 (30464465)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 健 鹿児島大学, 医歯学域附属病院, 助教 (00418849)
喜多 芳昭 鹿児島大学, 医歯学域附属病院, 助教 (30570692)
大脇 哲洋 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (50322318)
夏越 祥次 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (70237577)
尾本 至 鹿児島大学, 附属病院, 医員 (90721217)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 食道癌 / 個別化治療 / N型糖鎖 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,食道癌に対する化学療法,もしくは化学放射線療法前の治療効果予測および予後予測を可能とする特異度の高い糖鎖腫瘍マーカーシステムの確立という目的のもと研究を進めた.食道癌症例の治療前後での経時的な血漿の糖鎖の発現状況までのデータ集積と共に解析を行った.治療前に得られた糖鎖発現パターンと治療を行っていく中での糖鎖発現パターン,また経過観察の中で,治療効果別に,再発症例については,糖鎖パターンを比較検討した.また治療前生検標本のEMT関連蛋白の発現や血中遊離癌細胞,またリンパ節微小転移について検討した.治療前の内視鏡検査で得られた原発巣の生検標本で,EMT関連蛋白の発現(Snail,Slug,Twist,TGF-β,N-cadherin)を免疫組織学手法で解析を行った.血中の遊離癌細胞の検出については,食道癌に対する化学療法もしくは化学放射線療法の前と終了後、手術を行った症例については、終了後にも採取し、食道癌の腫瘍マーカーであるCEA、SCCのRT-PCRの手法に基づいて検索した.切除症例のリンパ節微小転移を免疫組織学的手法により行った.治療前後での生検標本から,スフェア形成を試みた. 最終年度末までの到達症例数は,48例であった.術前・術後の症例は同意が得られず,十分には症例集積出来できなかった.また,治療前の原発巣の生検標本で,EMT関連蛋白の発現解析を行った症例は,5例全例施行した.切除症例のリンパ節微小転移の免疫組織学的解析は,糖鎖検索の採血同意は得られなかったが,10例に行った.治療経過時の血中 遊離癌細胞の検出について、経時的な採血が困難で断念せざる終えなかった。治療前後での生検標本からのスフェア形成は,治療前の生検標本5例のうち1例から形成可能であった。治療後については,生検で採取可能な癌細胞数が極端に少なかったことなどから形成することはできなかった。
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