2016 Fiscal Year Annual Research Report
膵臓癌特異的な微小環境構築能に対する変異KRAS関連シグナル阻害剤の開発
Project/Area Number |
16K10616
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
佐々木 隆光 福岡大学, 医学部, 講師 (00382284)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
國安 弘基 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (00253055)
角田 俊之 福岡大学, 医学部, 准教授 (70444817)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 膵癌 / Gemcitabine耐性株 |
Outline of Annual Research Achievements |
膵癌に対するGemcitabine感受性や耐性化のメカニズムの解明 各々の膵癌細胞株(MiaPaka2)をIC50値の濃度のGemcitabine で6ヶ月間培養をおこない、そのなかで、Gemcitabineに対する強い耐性を取得し、表現型の変化、浸潤能の増殖を示す株、MiaPaka-2を作成した。この樹立した細胞株と親株の間でマイクロアレイを施行し、表現型や浸潤能に関与する遺伝子を同定した。またMiaPaka-2は3次元浮遊細胞では耐性化が起こり、2次元培養では致死量(100nM)のGemcitabineの効果が減弱するがわかった。 Resveratrolの膵癌細胞株およびGemcitabine耐性株への効果検討 既に同定している生体類似3次元環境にて変異KRASが制御する遺伝子群が関与するシグナル経路のなかで、耐性株の増殖に強く影響しているものを探索した。変異KRASが3次元培養特異的に発現を上昇させるPDE4の阻害剤Resveratrolを用いたところ、Gemcitabine耐性株が3次元浮遊細胞においても強い効果を示すことがわかった。
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