2018 Fiscal Year Research-status Report
大動脈弁狭窄症バイオマーカーの探索と病態発症機序の解明
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16K10631
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
泉谷 裕則 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (90419200)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂上 倫久 愛媛大学, 医学系研究科, 助教(特定教員) (20709266)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 大動脈弁狭窄症 / 石灰化 / 線維化 / AS / VIC |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、石灰化大動脈弁由来Valve Interstitial Cells (VIC)において高発現するタンパク質に関して、機能解析を実施した。まず、細胞石灰化培地で非石灰化組織由来VICを培養することで、人工的にin vitroでVICの石灰化を誘導した。次に、石灰化弁由来VIC特異的に高発現する遺伝子に対してリアルタイムRT-PCRを実施し、石灰化刺激依存的に遺伝子発現が亢進する因子を絞り込んだ。またさらに、それらをsiRNAを用いてノックダウンすることにより、アリザリンレッド陽性細胞に形質転換することが阻害されるかどうかについても検討したところ、いくつかの遺伝子を同定することに成功した。 一方、タンパク質の網羅的発現解析によってもAS病態形成の原因タンパク質の探索実験を実施した。プロテオミクス解析では、二次元電気泳動により石灰化VIC特異的に高発現するタンパク質を数種類新たに見いだすことに成功した。発現変動が認められたタンパク質については質量分析計を用いてこれらの因子については、現在検体数を増やして解析を進めているところである。今後、バイオマーカーとしての有用性や薬剤治療標的分子としての有効性について検討を進める予定としている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の大きな目標であるAS治療標的分子を見出すことに成功したが、分子の絞り込みにやや時間を要したため。
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Strategy for Future Research Activity |
現在これらの分子の機能をin vivoで解析する準備を進めるとともに、論文投稿や学会発表の準備を進めているところである。
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Causes of Carryover |
同定したタンパク質の機能解析に時間を要し、実験計画が遅れた。生じた繰越し金額については、弁間質細胞の石灰化における機能解析に使用する予定としている。また、現在論文執筆中であり、研究発表のためにも予算執行予定である。
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