2021 Fiscal Year Annual Research Report
The development of the novel regenerative medicine to utilize the cell-engrafted artificial pericardial sheet
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16K10635
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
岡村 吉隆 和歌山県立医科大学, 医学部, 学長特命教授 (80245076)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 政弘 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (40433346)
吉増 達也 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (60316099) [Withdrawn]
畑田 充俊 和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (70508027)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 心不全 / 再生医療 / 細胞治療 / 線維芽細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本来の実験計画である、ラット線維芽細胞をゼラチン内で培養し、ePTFEシートの表面上に生着させてから人工心膜としてラットに移植する方法については、線維芽細胞を効率よくゼラチン内で培養してePTFEシートに接着させる方法が確立困難であったことから、線維芽細胞を温度反応性ポリマー細胞培養ディッシュ(UpCell®)により細胞シート状に作成し、線維芽細胞自身の細胞外マトリクスの接着力を用いて、ePTFEシート上に生着させ、その線維芽細胞シート生着ePTFEシートを、人工心膜としてラットに移植する方法に変更した。 ラット線維芽細胞は温度反応性ポリマー細胞培養ディッシュによって容易に細胞シート状に形成された。線維芽細胞シートを、ePTFEシート上に移乗させることも可能であるが、ePTFE上で細胞シートそのものを培養することは困難であることが予想され、移乗させた当日にラットへ移植を行った。 線維芽細胞シート生着ePTFEシートを移植した後に閉胸し、ラットを3日間生育し、その後安楽死させ心臓を回収し、組織学的および分子生物学的に生存細胞を評価する予定であったが、当初の実験計画を大幅に変更したために、その評価ができておらず、最終的には予定研究期間中に、移植細胞をすでに心臓血管手術に臨床応用されている人工物(ダクロンまたは expanded polytetrafluoroethylene (ePTFE))に生着させることによって作成した細胞シートを心膜に移植するという新規の心臓再生医療の開発という研究目的は達成できなかった。
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