2018 Fiscal Year Annual Research Report
Treatment for chronic ischemic myocardium using adipose tissue derived stromal cell incorporated in the biodegradable injectable polymer exhibiting temperature-responsive sol-to-gel transition
Project/Area Number |
16K10645
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
打田 裕明 大阪医科大学, 医学部, 助教 (70736834)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大矢 裕一 関西大学, 化学生命工学部, 教授 (10213886)
伊井 正明 大阪医科大学, 研究支援センター, 講師 (10442922)
根本 慎太郎 大阪医科大学, 医学部, 教授 (20237811)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 脂肪由来細胞 / サイトカイン / 血管新生因子 / 温度応答型生分解性ポリマー / ゾルーゲル転移 |
Outline of Annual Research Achievements |
脂肪由来幹細胞(adipose-derived stem cell, AdSC)をカプロラクトン-グリコール酸共重合体とポリエチレングリコールからなる共重合体(tri-PCG)に脂溶性6官能ポリチオールを内包したミセル溶液と、tri-PCGにアクリル基を導入したポリマー(tri-PCG-Acryl)のミセル溶液を混合したゾル状の生分解性インジェクタブルポリマー (IP)溶液を使い組織内に局所注入し、ゲル化したIP内のAdSCを用いて心筋梗塞の改善効果を検討した。 正常心筋組織内でのAdSC生存は、細胞単独投与(注入)よりIP併用投与で良好となり、さらにポリマー作成での物理的架橋よりも化学的架橋でその生存率が改善された。 C57BL/6マウスの冠動脈前下行枝結紮心筋梗塞モデルを用い、虚血心筋組織に対する局所IP + AdSC投与の梗塞進展防止効果を検討した。AdSCにβガラクトシダーゼ(βgal)を発現させ心筋内生存の検知を改善させた。冠動脈結紮後にAdSCの局所注入に際し、細胞単独群と化学架橋IPゲルと共に注入する群に分け比較検討した(AdSC vs. IPゲル+AdSC)。投与2週間後では、投与局所内βgal(+)標識AdSCの平均生存数はAdSC vs. IPゲル+AdSC=0 vs .4.3/mm2, n=6と後者でより多くが生存し、梗塞拡大防止を示す平均左室繊維化率はAdSC vs. IPゲル+AdSC= 15.7 vs. 9.5%, n=6と新生血管の増生とともに後者でより良好あった。一方心臓超音波画像解析による心機能維持(平均左室駆出率)は:AdSC vs. IPゲル+AdSC=36.9 vs. 54.8%, n=6と後者で良好であり、ゲルの併用によりAdSCの心筋梗塞時の心筋保護効果が増強された。
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Research Products
(17 results)