2018 Fiscal Year Research-status Report
重症虚血肢の潰瘍病変における新たな末梢血流指標の確立と臨床実用化に関する研究
Project/Area Number |
16K10647
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
赤坂 和美 旭川医科大学, 医学部, 講師 (80344555)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 聡 旭川医科大学, 医学部, 教授 (90291228)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 重症虚血肢 / 微小循環評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、低流速血流検出能に優れた超音波新技術を、重症虚血肢の日常診療における簡便な下肢血流評価として活かす可能性を検討することである。末梢動脈疾患患者の虚血肢において、血行再建術の前後で超音波検査による微小循環評価と皮膚灌流圧検査を行い、血行再建術後の改善について両者を比較する。皮膚灌流圧検査よりも簡便な超音波検査を微小循環評価に用いることが可能であれば、臨床現場において有用であると考える。また、潰瘍を有する症例においては、潰瘍治癒過程と潰瘍周囲の超音波検査所見との関連性も検討することで、治癒促進に関わる病態を探る。 昨年度は4例の症例を登録したが、データ登録が進んでいない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究を理解している血管外科医(主治医)の異動があり、症例登録が途中でストップした。カンファレンスの出席などを通じて新しく異動となった医師ともコミュニケーションをとるようにしたものの、血管外科医の多忙さから、データ登録が進まなかった。超音波検査と皮膚灌流圧検査を状況に応じてベッドサイドで施行することで、転院後すぐ手術を施行するような症例にも対応する予定としていたが、術前に必要な心機能評価、術前静脈評価、その他の画像診断のためにベッドサイドで検査を行う時間も確保できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
症例登録を積極的に進めていただくよう、血管外科医(主治医)へ依頼する。今後、増加すると考えられるステント治療を行う重症虚血肢症例においては、術前検査の時間を確保しやすいことから、登録症例数が増えることが期待できる。
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Causes of Carryover |
(理由)潰瘍浸出液の評価のための検査用試薬、分子生物用試薬の購入が予定の金額に至らなかったため。 (使用計画)潰瘍浸出液の評価目的に、検査用試薬、分子生物用試薬を購入予定である。
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