2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a new culture method for cell culture and three-dimensional structure using oxygen nanobubbles
Project/Area Number |
16K10704
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
武岡 陽介 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 客員研究員 (50773868)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 桂太郎 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 講師 (80404268)
谷口 大輔 長崎大学, 病院(医学系), 助教 (20773758)
永安 武 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (80284686)
馬場 雅之 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 研究協力員 (90771957)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 細胞培養 / ナノバブル / 人工臓器 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年再生医療の発展にともなって目的細胞の安定的な供給方法の開発が急務であるなか、本研究では、ナノバブル発生装置で精製した高濃度酸素水を用いる事によって、魚の成長が倍増するという効果を利用して、これを細胞培養、組織培養に応用し、とくに人工臓器における、迅速な増殖、分化を誘導させうる新たな培養液の開発を目指している。本研究では当科所有のナノバブル発生機による酸素ナノバブル培養液の作成方法を確立した。また、それを用いて線維芽細胞の増殖実験を行った。培養が促進される群を認めた。また、ナノバブルの細胞分化への影響を評価する目的に、ナノバブル培養液を用いて、間葉系幹細胞と軟骨細胞を共培養した。その結果、ナノバブル培養群でグリコサミノグリカンが多く含有されることが示唆された。細胞スフェロイドを用いた三次元構造体作成実験に関しては、ラットを用いた移植実験を行うことが可能であり、また、その技術を確立した。ナノバブル技術と三次元構造体作成技術を応用することで人工臓器の安定的な供給に寄与することが可能となることが期待される。
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