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2017 Fiscal Year Research-status Report

大脳白質障害に対する再生医療実現のための基盤研究

Research Project

Project/Area Number 16K10710
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

今井 英明  東京大学, 医学部附属病院, 登録診療員 (70359587)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 石崎 泰樹  群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90183003)
位高 啓史  東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 教授 (60292926)
宮脇 哲  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (70407914)
小野 秀明  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (50771846) [Withdrawn]
齊藤 延人  東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60262002)
Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
Keywords大脳白質障害 / 細胞移植 / 白質障害モデル / ヒト骨髄由来細胞 / ヒト由来神経栄養因子 / ドラッグデリバリーシステム / 全脳虚血モデル
Outline of Annual Research Achievements

大脳白質障害に対する再生医療への実現のための基礎研究を主目的としている。SB623細胞という、成人ヒト骨髄由来神経再生細胞のバイオケミカルな機能の同定を動物実験モデルで検証しようと試みている。これまでに、治験対象患者と同様な病態である大脳白質障害モデル(ラット選択的大脳白質モデル)は確立された。しかし、このSB623細胞の基礎研究への応用に難渋しており、未だにこの動物実験モデルには投与できていない(治験としてヒトへのSB623細胞投与は実行されている)。もう一つのテーマである、ドラッグデリバリーシステムによる神経栄養因子の中枢神経系への投与に関しては、選択的大脳白質モデルへの投与に先行して、全脳虚血モデルに対して行っている。白質ではなく灰白質(神経細胞体)への保護効果が示唆されており、その効果の評価と機序の解明、さらに理想的な投与法を検討している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

現在、ヒト大脳白質障害患者における脳内への細胞移植の治験が進行している。この治験に用いられているSB623 細胞は、成人ヒト骨髄由来神経再生細胞であり、健常人骨髄液から採取した細胞にNotch-1 の細胞内ドメインをエンコードしたプラスミドを一過性に導入して、加工・培養して作製するものである。この細胞のバイオケミカルな機能の同定を一つの目標としていたが、基礎研究のための入手が困難であるため、SB623細胞での研究は実行できていない。

Strategy for Future Research Activity

成人ヒト骨髄由来神経再生細胞移植による大脳白質障害の再生の機序の解明を目指していたが、その細胞の入手が困難なことから、もう一つテーマに研究主題の軸足を移す。神経再生において大きな役割を演じることが期待される神経栄養因子の投与法と投与時期にかんして包括的な研究を行う。具体的にはこれまで大脳白質モデルだけであったが、今後は大脳皮質(灰白質)の神経細胞死にも注目して、全脳虚血モデルにおいて、細胞死を回避あるいは神経再生を惹起するような栄養因子の投与法を検証する。

URL: 

Published: 2018-12-17  

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