2018 Fiscal Year Annual Research Report
Inflammation Coupling between Unstable Carotid Plaque and Spleen Coupling A 18F-FDG PET study
Project/Area Number |
16K10712
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
柏崎 大奈 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 助教 (50374484)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒田 敏 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 教授 (10301904)
桑山 直也 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 准教授 (30178157)
秋岡 直樹 富山大学, 附属病院, 講師 (70422631)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 不安定プラーク / 脾臓 / 慢性炎症 |
Outline of Annual Research Achievements |
内頚動脈狭窄症の不安定プラークの病態はマクロファージを中心とした慢性炎症が主体である。しかし、慢性炎症は不安定プラークのみならず全身に見られることが判ってきた。 そこで、本研究は全身の慢性炎症の炎症関連細胞にはresourverが存在すると考えた。 脾臓を摘出した患者は脳梗塞が軽症である傾向があることから、脾摘に着目して研究をおこなった。内頚動脈狭窄症の不安定プラークの症例に対して全身FDG-PETを撮像して、 炎症状態を観察し、健常者と比較検討をおこなった。その結果、不安定プラーク群では、頚動脈プラーク、大動脈、脾臓におけるSUVmaxが健常者と比較して有意に上昇していた。 本研究の結果から、内頚動脈狭窄症の不安定プラークは、全身炎症の1つの表現型であり、脾臓は全身の慢性炎症のresourverとして働いていることを示した。 本研究で得られた知見は、同時に多動脈において動脈硬化が進行するpolyvascular diseaseを説明するうえで重要な機序である。
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