2017 Fiscal Year Research-status Report
microRNAをターゲットとした神経幹細胞移植による脳梗塞再生治療の開発
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16K10715
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
橋本 幸治 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (10644792)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若井 卓馬 山梨大学, 大学院総合研究部, 医学研究員 (30456446)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 再生医療 / 神経幹細胞 / 脳梗塞 / miRNA |
Outline of Annual Research Achievements |
脳梗塞に対する幹細胞移植治療は新規治療法として期待を集めているが、移植細胞の生着率の低さ、特定の細胞への分化制御、および周囲とのネットワーク形成など、効率的な治療に向けての課題は多い。一方、遺伝子発現を調節するmicro RNA(miRNA)は近年様々な疾患での関与が注目され、また生体内への投与が比較的安全なことから、これをターゲットとした創薬が注目されつつある。miRNA は神経幹細胞の増殖や分化の制御のみならず神経ネットワークの構築にも関わっていることが示され、移植後神経幹細胞においてもこれらの制御の鍵を握ると考えられる。 本研究では、脳虚血後移植神経幹細胞におけるmiRNA の役割を解明し、幹細胞移植治療の臨床応用へ向けmiRNA をターゲットとした新たな治療法の開発を目指す。 本年度は、主にin vitro での実験を行い、生後1日マウスを用いて、subventricular zone より神経幹細胞を摘出分離した。第5継代以降の培養神経幹細胞に対し、低酸素低グルコース条件(OGD)を負荷する実験を行い、擬似虚血性傷害および耐性獲得現象におけるmiRNAの発現変化を細胞レベルで検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
神経幹細胞の培養と、その培養幹細胞を用いたmiRNAの解析が遅れているため
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Strategy for Future Research Activity |
安定した神経幹細胞の培養を確立し、その培養幹細胞を用いて、虚血環境下での神経幹細胞におけるmiRNAの発現変化を解析する。
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Causes of Carryover |
理由) 神経幹細胞を用いたmiRNAの解析が遅れているため、動物実験が遅れ、この分の購入管理費が未使用金となった。 使用計画) 本年度の未使用金を含め、次年度の研究費は、動物購入管理費、miRNA解析用物品購入費などに使用する予定である。
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