2016 Fiscal Year Research-status Report
う蝕原因菌による脳動脈瘤破裂のメカニズム解明とバイオマーカーの探索
Project/Area Number |
16K10718
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
梅村 和夫 浜松医科大学, 医学部, 教授 (40232912)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 脳動脈瘤 / 口腔細菌 / MRI |
Outline of Annual Research Achievements |
研究目的で導入した臨床用3T-MRI装置とマウス頭部用コイルを用いてマウス脳イメージング環境を構築した。ファントム実験により最適な撮像パラメータを決定し、脳動脈瘤モデルマウスを対象にT2強調画像およびMR angiography(MRA)の撮像を行った。T2強調画像は脳実質において動脈瘤破裂による出血や周囲の脳梗塞領域を評価するために十分な画質が得られ、MRAでは主な脳動脈および脳動脈瘤を描出することができた。本研究で構築したイメージング環境では新たに小動物用MRI装置を導入することなく、マウス脳イメージングを行うことができた。この評価系を用いることでメカニズム解明が可能となる。 これまでマウスなど実験動物の行動量を評価する際には、ケージ内をビデオで録画しその行動量を観察する方法や、動物からの赤外線を検知する装置などが用いられてきた。しかしこれらは高価であり、また解析が複雑な手順が必要であった。今回、iPad (Apple Inc. Cupertino, U.S.A)を用い簡便にマウス行動量を測定することのできるアプリケーションを開発し、マウス脳梗塞モデルにおける行動量の変化を測定した。マウス行動量アプリケーションは、マウスの体表に接着した直径7 mmの球状マーカーの位置をiPadおよびアプリケーションに記憶させることで行動量を距離として計測することが可能な装置である。行動量を4日間観察したところ、いずれの日においても行動量に大きな差はなく安定したデータ収集をすることができた。今回開発したアプリケーションは市販のタブレットを流用する、安価で簡便なものであるが、行動量を安定して測定することができた。病態時の動物の行動の変化をより詳細に解析することができる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
マウスにおけるMRIによる評価系が確立できた また、病態時の行動をモニターする評価系が確立できた
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Strategy for Future Research Activity |
マウス脳動脈瘤モデルを用いて検討する。動脈瘤の進展をMRIにて観察し、また、病理学的に検討する
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