2018 Fiscal Year Annual Research Report
Established of Prevention or Prediction of Clinical outcome in Cerebrovascular disease by Haptoglobin-genotyping
Project/Area Number |
16K10745
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
青木 孝親 久留米大学, 医学部, 講師 (70330842)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野口 慶 久留米大学, 医学部, 助教 (50597416)
折戸 公彦 久留米大学, 医学部, 助教 (50597408)
森岡 基浩 久留米大学, 医学部, 教授 (20295140)
副島 美貴子 久留米大学, 医学部, 講師 (80279140)
神田 芳郎 久留米大学, 医学部, 教授 (90231307)
山本 真文 久留米大学, 医学部, 助教 (50569431)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ハプトグロビン / 予後予測 / くも膜下出血 / 脳出血 / 頭蓋内出血性病変 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでに採取したサンプル中、ハプトグロビン(HP)の表現型(HP1-1、2-1、2-2)、遺伝型(rs2000999)、血中濃度の解析ができたのは、頭部外傷60例、脳内出血56例、くも膜下出血94例、未破裂脳動脈瘤77例、脳動静脈奇形11例、虚血性脳卒中25例、もやもや病12例の全335例となった。 統計学的解析を行ったところ、脳動静脈奇形・虚血性脳卒中・もやもや病においては、症例が少なくHPと予後との関連は認めなかった。頭部外傷および脳内出血もまた有意な相関は得られなかった。くも膜下出血においては、発症時の血中濃度が予後不良群で有意に低値を示してした。予後との関連性は、単変量解析では年齢、発症時の重症度(HHG;Hunt&Hess Grade)、脳内出血の有無(Fg;Fisher group)、発症時のHP血中濃度に有意差を認めた(p<0.05)。多変量解析を行うと、HPの血中濃度に有意な相関がみられ、HHGおよび脳内出血の有無に強い傾向がみられた。rs2000999単独での予後予測因子としての有用性を検討したところ、単変量解析ではp=0.047と有意差が得られたが、多変量解析ではp=0.28単独因子とはならなかった。結合能が低く、血中濃度が低いHP2-2かつrs2000999がGG以外であることは、多変量解析でp=0.06と強い傾向がみられ、予後予測因子となりうる可能性が示唆された。これらについては、第77回日本脳神経外科学会、第48回日本脳卒中の外科学会にて報告した。
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