2018 Fiscal Year Annual Research Report
Influence of periarticular bone marrow lesion on joint destruction in rheumatoid arthritis
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16K10898
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
伊藤 宣 京都大学, 医学研究科, 准教授 (70397537)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 変形性膝関節症 / MRI / bone marrow lesion |
Outline of Annual Research Achievements |
人工膝関節全置換術を行った42例について、手術前日にPeteflyらの方法に準じてMRIを行った。同時に、Knee Society Scoreなどの臨床評価、歩行能力や筋力などの機能評価、X線撮影、CTの撮像を行った。MRI上のbone marrow lesion(BML)の評価は、Whole-organ Magnetic Resonance Imaging Score(WORMS)の方法に準じて行い、大腿骨内側および外側で3か所、脛骨の内側および外側でそれぞれ3か所、さらに脛骨顆間部および膝蓋骨内側、外側の計15か所について評価を行い、それぞれを0~3の4ポイントでグレーディングを行った。このうち22例については、脛骨の各部位について組織サンプルとマイクロCT用骨サンプルを採取し、組織学的評価とマイクロCTによる評価を行った。 平均年齢は71.7歳、女性の比率は66.7%、BMIの平均は23.0、術前の膝外側角の平均は184.0度、術前の屈曲、伸展角度の平均は122.3、-8.1度であった。 total BML scoreは、膝伸展および屈曲角度と中程度の負の相関を示した。膝伸展筋力とは弱い正の相関を示した。また脛骨顆間部においては、疼痛のスコアと弱い正の相関を示した。X線の評価とはいずれの部位も有意な相関はなかったが、前十字靭帯損傷の有無においては、いずれの部位のBML評価も有意な差を認めた。すなわち、前十字靭帯損傷があるほど、BMLスコアは高値であった。 骨マイクロCTでは、BMLが0、1の群と、2、3の群では、BV/TV、Tb.Th.などに有意な差があり、反応性の骨硬化が疑われた。HE染色でも、BML scoreが高い部位では、繊維性組織の過形成、骨梁の肥厚や不均一なセメント線の走行、シスト形成を認めた。
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