2016 Fiscal Year Research-status Report
リアルタイム個別筋活動評価による変形性股関節症の病態把握と治療評価
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16K10912
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
稲葉 裕 横浜市立大学, 附属病院, 准教授 (40336574)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田原 大輔 龍谷大学, 理工学部, 講師 (20447907)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 関節病学 / 筋活動解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、変形性股関節症患者に対して臨床所見、患者立脚型評価、医師立脚型評価とともに画像評価を行った。画像評価では、単純X線評価とともに64列CTを用いて筋肉体積量、筋肉脂肪変性の程度を計測した。CTデータの3次元構築による筋肉体積量は臨床所見での筋力と相関を認めており、脂肪変性の程度も筋力と良好な相関を認めていた。脂肪変性の評価では、ファントムを用いた計測法の方がより強い相関を認めていたため、脂肪変性評価ではファントムを使用した計測値を使用していく。同一症例における人工股関節全置換術前後の筋肉体積量や脂肪変性の評価では、金属ハレーションの影響が強かったため、今後、インプラントが挿入された人工股関節全置換術後の評価について検討が必要である。 またVICON MXを用いた歩行解析データをAnyBody Modeling Systemに取り込んで行う股関節周囲筋の筋活動評価については、評価法の検証を行った。AnyBody Modeling Systemにより、歩行中の各股関節周囲筋の活動評価が可能であり、同一患者の人工股関節全置換術前後でも評価が可能であった。症例により術後に中殿筋の筋活動が亢進するものや、ほとんど変化のないものがあり、今後は症例を増やしながら症例ごとの特徴について調査を行っていく。VICONについては、年度末からソフトウェアのバージョンアップを行っているため、29年度からは新しいバージョンのソフトウェアで検証を行った後に解析を開始する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
28年度末からVICONソフトウェアのバージョンアップを行っているため、その間のVICONを使用した解析はできていない。29年度からは新しいバージョンのソフトウェアで検証を行った後に解析を開始する。
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Strategy for Future Research Activity |
症例を蓄積していきながら、新しいバージョンでのVICONによるデータ解析を行っていく。
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Causes of Carryover |
28年度に出席した学会参加関連費用が当初予定よりも若干安価となり、7916円が次年度使用額として未使用となった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
29年度参加予定の学会関連費用として使用する予定である。
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