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2018 Fiscal Year Research-status Report

ヒト臍帯動脈におけるmyogenic response の検討

Research Project

Project/Area Number 16K10943
Research InstitutionUniversity of Miyazaki

Principal Investigator

恒吉 勇男  宮崎大学, 医学部, 教授 (90301390)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2020-03-31
Keywordsヒト血管 / 静脈 / 血管径
Outline of Annual Research Achievements

臨床研究として、敗血症が疑われるような急性機能不全患者に対して、経時的に循環パラメータの変動を測定している。パラメータとして、アドレノメデュリンを主に検討している。アドレノメデュリン (AM) は強力な血管拡張作用を有する循環調節ペプチドであるが、他にも臓器保護作用や抗炎症作用、組織再生作用などが知られている。循環器疾患、炎症性疾患、敗血症などでAMの血中濃度が増加するという報告はあるが、周術期にどのような変化を示すかについての報告は心臓血管手術以外ではほとんどない。今回、われわれは周術期におけるAMの変動およびAMと各種炎症性パラメータとの相関を明らかにしたい。
次年度科学研究費での研究のため、MillSussの作動原理として、血管の可視化に近赤外光を用いるため人体には無害であることから、全身麻酔時の表在静脈の血管径の変化を観察するための実験装置を作成した。全身麻酔時には動脈や静脈の血管径が変化することで循環血液量を調節し、また血圧や体温、放熱など様々な生体反応に深く関与していることが知られている。しかしながら、それら血管径の変化を直接的に手術患者において観察することは不可能であった。近年、手首の背面から近赤外光を照射し、手首を透過した近赤外光をカメラで血管を明確に描出させる血管可視化装置(MillSuss)が発売された。本装置は、手術で観血的な血圧を測定のための動脈ライン穿刺に際し、通常の触診による穿刺では難しい患者において動脈を可視化させ穿刺を容易にするものである。本装置は、動脈のみならず表在の静脈も可視化することができるため、静脈径の変化も観察することができる。MillSussで得られた画像をメモリーに保存し、血管径の専用測定装置(Myoview)にて計測する。解析には保存画像を用いるため人体に悪影響はない。
また麻酔に関係する本を分担して執筆した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

当初の研究は、ヒト臍帯動脈を用いた筋源性収縮反応を観察することであった。しかしながら、研究時間が十分に確保されないこと、ヒト臍帯動脈の入手が思ったよりも困難である点から研究自体があまり進展していない。

Strategy for Future Research Activity

研究補助員を今年度から雇用したため、協力して研究を進めていきたい。研究時間を確保するため、臨床勤務時間をやや制限する必要がある。各方面と協議し、支障が出ないような配慮のもと、研究を活性化したい。

Causes of Carryover

Pressure Servo System PS-200が故障し、修理を依頼しているが、外国製のため時間が掛かっており年度内での納品が難しく、また、新品を購入する可能性もあるが、海外からの調達のため時間を要し、年度内での購入は困難との連絡があり、次年度での使用を計画している。

  • Research Products

    (4 results)

All 2019 2018

All Journal Article (4 results)

  • [Journal Article] Continuous hemodiafiltration for hypernatremia and a simple formula for stepwise regulation of the sodium concentration in a dialysate.2019

    • Author(s)
      Takeshi Yano, Shuji Uchimura, Masumi Nagahama, Tetsu Yonaha, Masahiko Taniguchi, Isao Tsuneyoshi
    • Journal Title

      Journal of clinical anesthesia

      Volume: 55 Pages: 144-145

  • [Journal Article] 【神経体液性因子の新展開】 周術期バイオマーカーとしてのアドレノメデュリン.2019

    • Author(s)
      丸田豊明,太田尾 剛,與那覇 哲,北村和雄,恒吉勇男
    • Journal Title

      循環制御

      Volume: 39 Pages: 169-171

  • [Journal Article] Evaluation of the Distance between the Epidural Puncture Point and the Thoracic Cavity Using CT Images in Japanese Adults2018

    • Author(s)
      Kawano Taro、Yano Takeshi、Tsuneyoshi Isao
    • Journal Title

      Journal of Anesthesia & Clinical Research

      Volume: 09 Pages: 847-850

    • DOI

      10.4172/2155-6148.1000847

  • [Journal Article] 生体は微量なホルモンにより制御されている ホルモンの魅力にとりつかれて.2018

    • Author(s)
      恒吉勇男
    • Journal Title

      LiSA

      Volume: 25 別冊春号 Pages: 73-76

URL: 

Published: 2019-12-27  

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