2016 Fiscal Year Research-status Report
低酸素誘導性因子1機能調節解析を基軸としたタバコ誘導性肺・気道炎症機構の検討
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16K10974
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
西 憲一郎 関西医科大学, 医学部, 講師 (50340716)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
広田 喜一 関西医科大学, 医学部, 教授 (00283606)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | タバコ / 慢性閉塞性肺疾患 / 低酸素誘導性因子1 / HIF-1 / 酸素代謝 |
Outline of Annual Research Achievements |
喫煙が気管支肺胞系のみならず免疫系の機能障害を及ぼす分子機構を,肺の酸素代謝と関連づけて生体の酸素代謝調節のマスター転写因子として機能している低酸素誘導性因子1(hypoxia-inducible factor 1, HIF-1)の活性化状態解析を基軸とした検討により明らかにすることが本申請の目的である。 今年度は,肺胞、気道上皮由来の樹立細胞株を用いてたばこ煙抽出液に暴露してHIF-1の活性化またHIF-1にその発現調節が担われているとされていて気道のリモデリング関連分子vascular endothelial growth factor (VEGF), Matrix metalloproteinases (MMPs), DNA damage response 1 (REDD1)などの蛋白質の遺伝子発現を調べた。さらにマウス喫煙モデルを用いてHIF-1の活性化、遺伝子発現を検討した。たばこ煙抽出液はVEGF, MMP, REDD1などのmRNA発現をHIF-1依存的に4時間をピークとして亢進すること、この反応が細胞内活性酸素の増加に依存していること,さらにマウス喫煙モデルを用いた検討により、喫煙が肺胞、気道上皮においてHIF-1a蛋白質の発現誘導とVEGF, MMP, REDD1などのmRNA発現の亢進をもたらす事が示された。この成果は論文として公刊(Cigarette smoke reversibly activates hypoxia-inducible factor 1 in a reactive oxygen species-dependent manner. Sci Rep 2016, 6:34424.)した。 一方,肺胞バリア・免疫機能へ与える影響についての評価については着手できなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通りに進行して論文が公刊できたため
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Strategy for Future Research Activity |
肺胞バリア・免疫機能へ与える影響についての研究を推進していく。
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Causes of Carryover |
研究成果の論文化ができたにも関わらずバリア機能への影響などについての研究進展に遅れが出たため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
肺胞バリア・免疫機能へ与える影響についての研究を重点的に進めていく
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Research Products
(8 results)