2016 Fiscal Year Research-status Report
膀胱癌における免疫環境と遺伝子変異の包括的解析によるBCG抵抗性機序の解明
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16K10994
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
常樂 晃 筑波大学, 医学医療系, 講師 (60436277)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 淳 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (10550246)
木村 友和 筑波大学, 医学医療系, 講師 (10633191)
西山 博之 筑波大学, 医学医療系, 教授 (20324642)
小島 崇宏 筑波大学, 医学医療系, 講師 (40626892)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | BCG |
Outline of Annual Research Achievements |
1.腫瘍検体における組織アレイの作成とPD-L1発現の同定 自施設が中心となって現在進行中である『尿路上皮癌における癌関連遺伝子変異に関する多施設共同前向き研究』として収集された腫瘍検体を用いる。非筋層浸潤性膀胱癌50例、筋層浸潤性膀胱癌40例、転移性尿路上皮癌40名、計130例のホルマリン固定組織(FFPE)を用いて組織アレイを作成した。抗PD-L1抗体(E1L3N, Cell Signaling)による免疫染色を行った。免疫染色の条件はすでに陽性コントロールに胎盤組織を用いて設定した。各組織あたり代表的な3スポット(2mm/スポット)を搭載するように作成した。PD-1, PD-L1, CD4+,CD8+,Foxp3+の抗体を使用して、それぞれ陽性コントロールを用いて免疫染色の条件設定を行った。作成した組織アレイを用いて、PD-L1, CD4+,CD8+,Foxp3+の染色を行い、陽性コントロール含めて染色がうまくいくことを確かめた。 2.BCG抵抗性検体を用いたtarget sequencingによるドライバー遺伝子変異の同定 筑波大学附属病院にて2000年から2015年までに膀胱癌にてBCG療法を施行した135症例のうち、再発もしくは進展をきたした28症例(BCG-refractory 7例、BCG-relapsing 21例)を用いて検討を行うために、スライドを薄切しDNA抽出の準備を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定の組織アレイの作成が終了し、使用可能であることを確認した。 来年度に使用予定の抗体の染色条件を決定することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
まずは、染色したスライドの評価を行い、すでに得られている遺伝子変異の情報との関連を検討し、腫瘍免疫環境に関連する変異を明らかにしたい。 BCG抵抗性の症例数を増やすために、引き続き昨年度、本年度のBCG施行症例の予後を明らかにして、適応症例の抽出を行う。
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