2017 Fiscal Year Research-status Report
腎癌組織培養由来エクソソームの網羅的タンパク質解析と新規血液バイオマーカーの同定
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16K11002
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
氏家 剛 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (00738875)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野々村 祝夫 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (30263263)
中田 渡 大阪大学, 医学系研究科, 招へい教員 (30648019)
植村 元秀 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座准教授 (40631015)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 腎細胞癌 / エクソソーム / タンパク発現解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
予後不良の転移性腎がんの新規治療標的および血液バイオマーカーを同定するため、腎がん特異的に高発現する遺伝子、分子の単離が行われているが、臨床応用に至ったものはない。がん細胞はエクソソームと呼ばれる細胞外小胞を分泌し、癌の微小環境を制御しているといわれており、われわれは腎がん組織特異的なエクソソームのみを抽出することに成功した。本法によって抽出したものがエクソソーム(細胞外小胞)であることを、ナノトラッキング解析による粒子径測定、透過型電子顕微鏡による形態確認、ウェスタンブロットによりエクソソーム特異的なタンパクの発現の確認を終了した。 その上で、本手法を用いて腎がん特異的エクソソームに含まれるタンパク質を質量分析器を用いて網羅的に解析を行った。さらに候補となるタンパクについては腎がん患者、健常者の血清を用いてSRM(選択反応モニタリング)による質量分析法による定量を行い、血液バイオマーカーとしての妥当性を検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
質量分析の結果からいくつかの候補タンパク質の同定に至った。患者血清を用いたより定量的なSRM法による解析ではがん特異的といえるタンパク質の同定を行うことができた。SRM法による質量分析を用いたタンパク定量法は抗体を用いることなく、施行することができるが、汎用性は低い。そのため、ELISA法などで簡便に定量を可能にするためにより腎がん患者特異的と考えられるタンパクについては抗体の作成へと進む。
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Strategy for Future Research Activity |
計画通り進める。
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Causes of Carryover |
H30年度使用予定の試薬費が想定よりも増額したため、H29年度の支出を抑えた。研究使用予定の試薬の購入に充てる。
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