2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of novel diagnostic procedure for detection of upper urinary tract urothelial cancer
Project/Area Number |
16K11010
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
猪口 淳一 九州大学, 大学病院, 講師 (10403924)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 正治 九州大学, 先端医療イノベーションセンター, 特任教授 (30304744)
片山 佳樹 九州大学, 工学研究院, 教授 (70284528)
姜 貞勲 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 室長 (50423512)
清島 圭二郎 九州大学, 大学病院, 講師 (80444818) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 上部尿路癌 / 腎盂癌 / 尿管癌 / アリストロキア酸 / 癌診断 / 腫瘍学 / 泌尿器科学 / 膀胱癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
①本邦での上部尿路癌におけるアリストロキア酸の関与に関する検討 これまでに、アリストロキア酸による腎毒性、変異原性においては、DNAと共有結合しアリストロラクタム(AL)-DNA付加物を形成すること、P53を含む複数の遺伝子に特徴的なA>T変異を惹起することが明らかになっている。台湾からの報告では、上部尿路癌患者のうちAL-DNA付加物を約6割に認め、p53の特徴的変異も高頻度で認めたされているが、本邦でのアリストロキア酸の関与は不明である。そこで、我々は上部尿路癌症例を前向きに集積し、そのうち組織採取が可能であった症例のうち48例で解析を行い、正常腎実質においてAL-DNA付加物を2例(4%)で検出した。また、腫瘍部のDNAでは、アリストロキア酸による発癌に特徴的とされるA>T変異について解析を行い、14例(29%)にA>T変異を認めた。AL-DNA付加物を認めた2例のうち、1例ではA>T変異も認めた。以上より、本邦においては、アリストロキア酸による上部尿路癌は台湾での頻度と比較して稀であることが明らかとなった。 ②尿中活性型PKCαを標的とした新規スクリーニング法の開発 尿を用いた尿路上皮癌スクリーニング法としては尿細胞診や尿中BTA、尿中NMP22などのバイオマーカーが用いられている。しかし、これらの検査法はいずれも感度が低いことが問題となっており、特にlow grade腫瘍では感度が低い。我々は、これまでに質量分析法により尿中活性型PKCαを測定し、良性疾患患者を対照群とした解析にてlow grade、high gradeともに85%を超える感度、特異度を示すことを確認した。現在、臨床応用へ向けてより安価な検査法を開発中である。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] A rational risk assessment for intravesical recurrence in primary low-grade Ta bladder cancer: A retrospective analysis of 245 cases.2018
Author(s)
Akitake M, Kiyoshima K, Yokomizo A, Shiga K, Koga H, Takeuchi A, Shiota M, Inokuchi J, Tatsugami K, Yamaguchi A, Eto M.
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Journal Title
Mol Clin Oncol.
Volume: 8
Pages: 785-790
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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