2018 Fiscal Year Annual Research Report
Encapsulated Sensor-Telemeter Transmitter for Real-Time Continuous Monitoring of Intra-Corporeal Pressure
Project/Area Number |
16K11038
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
松本 成史 旭川医科大学, 医学部, 教授 (10288912)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 康人 旭川医科大学, 医学部, 客員教授 (20315394)
工藤 信樹 北海道大学, 情報科学研究科, 准教授 (30271638)
原 量宏 香川大学, 瀬戸内圏研究センター, 特任教授 (20010415)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 膀胱内圧 / テレメーター / 監視装置 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)本研究の課題は体腔(膀胱)内圧のリアルタイム長時間観測を目指したカプセル型テレメーター発信機の開発である。 (2)前年度までに開発・試作した種々の案を再検討し、当初案通り封じ切りカプセル内に電池や発振回路を全て収める方式に立ち戻った。内外差圧に応じて変型する機能を持たない硬いカプセルを出発点として、外壁や頂部に機械的な感圧性を持たせるために、閉鎖べローズ構造、気密封止用外套膜つきコイルバネ構造、頂部コルゲーション構造などへの加工を施す試行を何種類か試みたが、他施設の設備や技術に大きく依存せず、自家の設備と技術で、安定に小規模量産が可能な手段手法に到達する事は出来なかった。 (3)成功した手法は保護ドームつきのダイヤフラム構造で、ポリアセタール樹脂のカプセルの外径を6mm、肉圧を0.2mmとしてこの端部に軸に直交して中心に3mm径x 3mm長のソフトフェライトコアを接着した12.5μm厚のポリエステル膜を同軸的に接着、発振コイルは膜の4mmほど奧に配置した構造であり、これは安定に再現性良く一品造りが可能であった。すなわちカプセルには奥の方から酸化銀電池、発振回路のハイブリッド集積回路、発振コイル、フェライトコア搭載ダイヤフラムの順に配置され、ダイヤフラムの外側には保護用に外径と肉厚を合わせた穴あきドームが追加接着される。 (4)試作例において発振コイルのインダクタンスは140μH、発振周波数2.06MHz, 電池の寿命は約10日、in vitro評価試験において大気圧からの増分10mmHgごとに略500Hzの発振周波数変移が得られ、100mmHgまで良好な直線性と再現性を確認出来た。これは動脈血圧の観測には不十分だが畜尿排尿過程の膀胱内圧や分娩進行中の子宮内圧の観測には十分である。 (5)小動物による体腔内圧観測のin vivo試験を実行する準備は完了したと考えられる。
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