2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of immunological risk-benefit analysis and antibody treatment in ABO blood group incompatible kidney transplantation
Project/Area Number |
16K11063
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
三輪 祐子 愛知医科大学, 医学部, 助教 (90572941)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩崎 研太 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (10508881)
小林 孝彰 愛知医科大学, 医学部, 教授 (70314010)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ABO血液型不適合腎移植 / B細胞培養 |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】ABO血液型不適合腎移植(ABO iKT)は良好な成績が得られることが明らかになったが、血清中の抗A/B抗体価が低値であるにも関わらず激烈な急性抗体関連型拒絶反応(Acute AMR)を来す症例がある。血清中の抗体価だけでなく抗体産生細胞(B細胞)に着目することで移植前のリスク因子を検索する。【方法】健常人の血液型既知のヒト末梢血単核細胞(PBMC)及びPBMCから分離したB細胞を用いた。i)は、B細胞に基本培地にサイトカイン(IL-2,10,21,15)CD40 ligand, TLR(toll like receptor)7,8のligandであるR848を入れて、ポリクローナルに抗A,B抗体を産生させる系ii)は血液型A,B抗原を強制発現させたヒト臍帯静脈内皮細胞(EAhy/A,B)にPBMCをco-cultureさせ、A,B抗原で刺激をしたモノクローナルに抗A,B抗体を産生させる系を作成し、4days,7daysの上清を回収し、A,B抗原をコーティングしたELISA法で抗A,B抗体価IgG,IgMを測定した。 【結果】i)では、7daysに最大に血液型に従って抗A,B抗体が産生された。IgM以外に IgG抗体の産生も見られた。個人間での再現性は、新鮮血液を用いた場合みられたが、保存PBMCから分離したB細胞では抗体産生にばらつきがみられた。ii)においては、IgM,IgGの抗A,B抗体の産生はみられなかった。 【結論・考察】今回抗体産生の刺激において、ポリクローナルな自然抗体を産生させる系と、A,B抗原を刺激とするモノクローナルな抗体産生刺激の系を比較したが、抗体の産生を高めるのはポリクローナルな系であった。しかし実際のABO血液型不適合移植において、グラフトに発現するA,B抗原が引き金になって起こるAcute AMRを予測するためには、ヒト末梢血中に内在する抗A,B抗体産生細胞、及び前駆体細胞を追跡する必要がある。そのために解析方法を、抗体産生に加え、ELISPOT法A,B抗原の刺激を受けたB細胞の増殖刺激マーカーの探索が必要となると思われる。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Increased CD40L+PD-1+ follicular helper T cells (Tfh) as a biomarker for predicting calcineurin inhibitor sensitivity against Tfh-mediated B-cell activation/antibody production after kidney transplantation.2018
Author(s)
Iwasaki K, Kitahata N, Hiramitsu T, Yamamoto T, Noda T, Okada M, Narumi S, Watarai Y, Miwa Y, Uchida K, Matsuoka Y, Horimi K, Kobayashi T.
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Journal Title
International Immunology
Volume: 24
Pages: 345-355
DOI
Peer Reviewed
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