2018 Fiscal Year Annual Research Report
A role of Sonic hedgehog pathway in preeclamptic placenta
Project/Area Number |
16K11084
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
巽 啓司 京都大学, 医学研究科, 非常勤講師 (10324633)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 英治 京都大学, 医学研究科, 准教授 (10544950)
小西 郁生 京都大学, 医学研究科, 名誉教授 (90192062)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | SHH pathway / IGF1R / 胎児発育 / 胎盤 / マウス |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は、妊娠マウスを用いたSonic hedgehog(SHH) pathwayの機能解析を行った。すなわち、妊娠したC57BL/6マウス(n=3)を用いて、妊娠14.5日目に吸入麻酔下に開腹し、顕微鏡下に胎盤に26ゲージのマイクロシリンジを用いて、ControlとしてDMSO入りのPBSを、対象群としてSHH pathwayの阻害剤であるCyclopamineをそれぞれ5μlずつ局注し、母獣の血圧や尿蛋白測定、妊娠18.5日目に帝王切開にて胎仔や胎盤の重量を測定した。その結果、Cyclopamine投与群で、胎盤においてSHH pathwayのactive markerであるProtein Patched homolog 1(PTCH1)の発現は有意に低下(p=0.013)し、Insulin like growth factor 1 receptor(IGF1R)の発現も有意に低下(p=0.030)した。また、PTCH1とIGF1Rの発現は、高い正の相関を認めた(r=0.90,p<0.001)。さらに、IGF1Rの下流にあるInsulin receptor substrate 1(IRS1)の発現も有意に低下した(p=0.035)。胎仔体重は有意に低下(p=0.037)したが、胎盤重量、血圧、尿蛋白量に有意差は認めなかった。以上より、SHH pathwayは、IGF1R経路の発現を制御し、胎児発育に関与している可能性が示唆された。
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Research Products
(1 results)