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2018 Fiscal Year Annual Research Report

Role of epithelial-mesenchymal transition in maintenance and repair of vocal cord

Research Project

Project/Area Number 16K11230
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

北村 守正  京都大学, 医学研究科, 助教 (60543262)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大森 孝一  京都大学, 医学研究科, 教授 (10233272)
平野 滋  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10303827)
楯谷 一郎  京都大学, 医学研究科, 講師 (20526363)
岸本 曜  京都大学, 医学研究科, 特定病院助教 (80700517)
Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
Keywords上皮間葉移行 / 声帯
Outline of Annual Research Achievements

本実験に先立ち、K5Cre系統とCAG-td Tomato系統をかけ合わした遺伝子組み換えマウスにおいて、無傷害の声帯でのTomato陽性細胞の分布確認を行った。Tomato陽性細胞は声帯粘膜上皮全層と喉頭腺に一致して確認されたが、声帯粘膜固有層には認めなかった。従って粘膜上皮細胞は全てその基底層細胞由来であることが確認できた。さらに上皮マーカーであるE-cadherin染色では声帯粘膜上皮全層と喉頭腺が染色され、間葉マーカーであるVimentin染色ではこれらの部位は染色されず粘膜固有層に陽性細胞を認めた。そこで、上皮間葉移行細胞の存在を示すものとして、1)粘膜固有層に存在、2)Tomato陽性の細胞、3)E-cadherin陰性、4)Vimentin陽性、をすべて満たすものとした。
続いて、自作のピックを用いて遺伝子組み換えマウスの声帯損傷を行い、1、3、5、14日後に喉頭を採取した。7 μmの厚さで冠状断切片を作成し、粘膜固有層の細胞を免疫染色にて評価した。その結果、無傷の声帯及び損傷後1、3、5日後の声帯では上皮間葉移行細胞を認めなかったが, 損傷14 日後には5-6切片に1細胞の割合で上皮間葉移行細胞を認めた。
さらに、上皮間葉移行が生じる条件の一つに、上皮細胞同士の結合力が低下している必要があると仮定し、上皮バリアを形成する細胞間物質であるタイトジャンクションの機能検証を行った。ラットの声帯を損傷後、免疫染色並びにビオチントレーサーを用いた上皮バリア機能評価を行った。創傷5日後にはタイトジャンクション関連タンパクであるオクルディンが上皮内に部分的に出現したが、ビオチントレーサーは上皮を透過し粘膜固有層まで浸透した。一方、創傷14日後にはオクルディンは無傷害声帯に近い状態まで回復し、ビオチントレーサーは上皮を透過せず上皮バリア機能が修復されたことが示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2018

All Presentation (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Presentation] Localization of tight junction protein claudin subtypes in the vocal fold epithelium.2018

    • Author(s)
      Suzuki R, Katsuno T, Kishimoto Y, Mizuta M, Suehiro A, Yamashita M, Tateya I, Omori K.
    • Organizer
      The 139th American Laryngological Association.
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2019-12-27  

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