2019 Fiscal Year Annual Research Report
Neural Network Regeneration using Skeletal Muscle-Derived Multipotent Stem Cell
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16K11248
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
大上 研二 東海大学, 医学部, 教授 (90223734)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 多能性幹細胞 / 神経ネットワーク / サイトカイン |
Outline of Annual Research Achievements |
頭頸部癌の根治切除に伴う神経合併切除は患者の術後QOL(生活の質)を著しく低下させる.この神経損傷に対しては,リハビリテーションが主な治療法であるが,失われた機能を回復させるには困難な点が多く,解決すべき問題点が多かった.申請者らは神経機能の回復を目指した再生医療を目的とした実験を続けている。 先行研究において確立された神経障害モデルについて運動機能をモニターする実験系と多能性幹細胞移植の神経再生促進効果は十分に確立,証明している.幹細胞の培養系をさらに発展させ,培養上清の抽出された分泌サイトカインを解析し,再生に対する効果を評価した.各種サイトカインの投与による神経ネットワークの再生に至る過程をELIZAプロテインアレイキットで評価,解析している.神経再生促進に最も重要な因子を抽出できるよう絞り込んだ. 神経切断モデル実験動物を作成し,人工神経管および神経のセグメントを移植し,末梢端あるいは中枢端からの神経の伸長を経過観察するとともに,各種サイトカインの混合培養上清を注入することによる神経再生への影響を評価した.神経再生に最も適切な「神経再生促進カクテル」を使用し,組織学的変化を評価した.実験動物での運動生理学的効果が示され臨床応用に直結する成果が挙げられた.
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